うちの猫、おむすびはどこにでもついてくる。
入ってほしくないところは立ち入りをお断りすると、私がそこから出てくるまでずっと待っている。
お風呂に興味津々
ゆっくりお風呂に入って出てみたらドアの前で出待ちされていた、などということがあると、ちょっとくらい入らせてもいいかなという気になる。
どうせ水が嫌いなんだし、すぐ出ていくだろう。
晩ゴハンのあと、おむすびはだいたい寝ている。
その隙を見計らって、私は急いでお風呂に入る。
冷え性なので、ぬるめのお湯にゆっくり浸かる。
小さなモニターを持ち込んで、ビデオなんかを観ることもある。
しばらくすると、おむすびが起きたらしく、決まって鳴きながらやってくる。
起きた時に、私が見えるところに居ないのが気に入らないらしい。
バスルームのドアまでやってきたのが、すりガラス越しに見える。
淋しいのかもしれないけど、物音で私がいることはわかるんだから、リビングで待っていればいいと思うんだけど。
それとも、おむすびのいないところで、私だけ何かいい思いをしていると疑っているのか?
とにかく確かめずにはいられないらしい。
ためらうことなく侵入を試みる。
侵入開始
ドアの隙間に前足を入れて、ぐいぐいとこじ開けていく。
おむすびは筋肉質で結構力持ちだ。
オス猫並みかもしれない。
今度は顔を入れて押し込む。
顔がブサイク極まりない。
見ているこっちは、思わずふふっと笑いがもれる。
難なくドアを制覇して入ってきたが、すぐにハッと立ち止まる。
床がびしょびしょで不快らしい。
嫌そうな顔をしているが、それでも私の近くまできて確認したいようだ。
私としては、いっそのこと湯船に飛び込んでもらって、一緒にお風呂に入ってシャワーしてあげてもかまわない。
おむすび次第だ。
おむすびは浴槽の縁に前足をかけて、中を覗き込む。
そこには、大嫌いな水がわんさと溜まっている。
湯気さえ上がっていて空気はモワモワ。
期待外れどころか怪しさ満載なので、私に向かって抗議する。
でもその抗議の声がバスルームに反響して、自分の声がいつもの声じゃないことに固まる。
小さな頭が混乱。
あまり長居せず、出ていった。
すごすごと退出する後ろ姿も、ちょっと笑えた。
出入りを禁止するにも、ちゃんと納得させた方がいいらしい。
でもしばらくすると、また懲りずに入ってくるんだけど。
おむすび編91に続きます
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