猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

ベルギーで凍りついた日 おむすび編85

今週のお題「遠くへ行きたい」

 

箱に入る猫
小さい箱だからか、珍しく入っていた。長くは居なかったけど

旅行ではいろいろやらかしてきたが、今回お話するエピソードは、忘れたくても忘れられない。

 

最後に待っていたドタバタ

 

コペンハーゲンで飛行機が1時間遅れ、オランダのアムステルダムに着いた時は小雨が降っていた。
タクシーを拾いホテルへ向かう途中、見たこともない大きな虹を見た。
巨大で完璧な形の虹を見て私の眠気は吹き飛び、この旅はいい旅になるに違いない、と確信した。

確かにいい旅だった。
最後のドタバタさえなければ。

アムステルダムで4日間過ごし、その後ベルギーのブルージュ、アントワープ、ブリュッセルを回った。
最終日のブリュッセルを一緒に回ったのはMさんとIさん。
スケージュールのチェックとタイムキーパーの役目をしていたのは私だった。

王立美術館を堪能して、12時を少し回ったころIさんの車に乗りこんだ。
飛行機は2時だからまだもう少し時間があるね、どこかでお茶してもいいかも、なんて話しながら車を走らせていた。

私は、念のためもう一度確認しておこうと、カバンから航空券をごそごそと取り出した。
取り出した航空券を見て私は凍りついた。
出発時間、12時。

私は思わず「あっ」と声を上げた。
「どうしたの?」と、のんびりしたMさんの声。
私は返事ができなかった。
頭が真っ白で、まさに思考停止。

「どうしたんですか?えびねさん!言って下さい」Iさんのテキパキした声で私は我に返った。

私  「飛行機の時間が12時でした」
Mさん「・・・・・え?」
Iさん「・・・・・わかりました。とにかく空港に向かいましょう」

冷静にそう言って、ハンドルを切ったIさんはベルギーで会社を経営している日本人女性だ。
MさんがIさんの会社によく仕事の依頼をしていた関係で、今回の旅行ではベルギーを案内してくれた。


空港に着くとIさんはUAのカウンタ―で交渉を始めた。
私はいつもの1/2くらいに小さくなって、ずっと「すみません」を繰り返していた。
Mさんは私を励ますのに忙しかった。
頼もしいIさんがいてくれる一方で、不安だったに違いない。

この時は8月のど真ん中、こんな繁忙期に急なチケットなんてとれないんじゃないか、とMさんと話した。
この頃は毎年のように8月の盆休みに海外旅行をしていたが、機内で空いた席を見た記憶がない。


20分?30分? 
とにかく長い時間が経ち、Iさんがつかつかと私たちに歩み寄り「チケット買い直せましたよ」と言った時は、Iさんに後光が射して見えた。
そして私たちは無事、夕方の便で日本に帰ることができた。


うちの猫は箱が嫌い


さて話はガラッと変わり、そんなマヌケな私は、猫は箱が好きなものだと思い込んでいた。

箱に入る猫

ところが、おむすびは違った。

そっぽをむく猫

匂いをかぐ猫


あまりにも入らないので、抱き上げて入れてみたことがあったが、嫌がって出てしまった。


飛び出す猫

 

おむすびには閉所恐怖症の気があって、四方を壁に囲まれているのが怖いのではないかと思う。
袋には進んで入っていくし、ふとんやコタツも大好き。
でも箱やキャリーケースはだめだ。

もしかしたら、過去に箱に入れられて怖い思いをしたことがあるのかもしれない。

私の想像

未だに元飼い主を許せない私の、あくまで勝手な想像です。

 

 おむすび編86に続きます

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