猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

おむすび編.15 ノラ猫おむすびをうちで飼いたいと切り出す

私は4日間の留守でおむすびはいなくなっていると思っていました。

でもおむすびは待っていました。私はずっとモヤモヤしていた思いにケリをつけることにしました。

 

振り返れば後悔だらけ 

 

過去を振り返ると、あの時自分はなにもわかっていなかったんだな、と思うことがたくさんある。
あの頃の自分はまるで酔っぱらって夜道を歩いているようなもので、知ったような顔をしているが、肝心の足元が見えてなかったりする。 

千鳥足飛びのく女
☆ ヨーロッパやアメリカを旅していた頃、よく犬のフンが歩道に落ちているのを見ました。NYで友人が、犬のフンを踏みそうになってこんな風に飛びのいていたのを思い出します。 

 

できることならタイムスリップして、過去の自分にアドバイスしたいくらいだ。
まぁ自分のことならあきらめもつくが、猫のこととなるとそうはいかない。いつまでも悔やみ続けることになる。 

 

そりゃ飼うなら成猫より仔猫がいいけど

 

上高地から帰った翌日のこと、夫の三太が何気なくこう言った。「いつか仔猫飼いたいね」
私はちょっとムッとした。だってすぐそこに、仔猫じゃないけど私たちを慕っている猫がいるじゃないか。


とにかくここ数日考え続けてきたことを言うなら、今がチャンスだ。
「猫を飼うなら、今あのドアの向こうにいるあの猫(おむすび)を飼うのが筋だと思うんだけど」
三太は驚いたように私を見て沈黙した。
私は続けた。「仔猫やペットショップの猫たちは引き取り手があるかもしれないけど、あの猫には私たちしかいないんだよ。年とってるとか、手がかかりそうだとか言って敬遠するのは違うと思う」
三太は何も言わずに神妙な面持ちで私の話を聞いていた。

 

そして一晩かけて出した三太の答えは

 

翌朝、三太は言った。「あの猫(おむすび)を飼おう」

 

おむすびをうちの家族として迎えることに決めたからには、早く家に入れようということになった。
車に轢かれたりしないか心配だったからだ。
だけど飼うにはそれなりの準備もしなくてはならない。
なので1週間後の日曜日に、まず病院に連れていってそのまま家に入れることにした。

 

この猫が大好きだという実感

 

夕方、いつものようにおむすびにゴハンをあげた。
撫でていると、なにかのもの音に反応したのか、耳がピッと右を向く。
目にも警戒の色が浮かんでいる。
さっと立ち上がって、道路に出てトコトコと歩いていく。


「どこ行くの?」と私は思わず引きとめた。
いつもの食後のブラッシングはしなくてもいいの?と呼びかけながら、実は自分がさみしいのであった。


するとおむすびは振り返ってニャーと鳴き、私のもとに小走りで戻ってきた。
そしていつものようにスリスリと甘えた。

あぁ、一日も早くこの猫を家に入れたい、と心から思った。

 

こうして私たちはやっとおむすびを家族の一員として迎える準備を始めたが、なぜもっと早くおむすびと仲良くなってとっとと決断をしなかったのか、今でも正直悔やんでいる。

 

 おむすび編16に続きます 

 

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