猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

ささやかな抗議 おむすび編132

 

引き留める猫
ここに居なきゃダメ! と引きとめる

 

勝手に期待してその期待が裏切られた時、相手を恨めしく思いたくなるけど、逆恨みされた方は多分いい迷惑だ。
自分の期待通りに相手が反応してくれるとこっちが思い込んでいるだけで、相手には相手の都合や思惑がある。

 わかっちゃいるが、期待してしまう。

その点、猫は偉い。
期待を裏切られても、キレたり文句を言ったりせずさっさと切り替える。
ささやかな抗議はするけど。

 

ご主人の帰り

 

おむすびの耳は、いつもピクピクと忙しく動いている。
寝ている時も動いている。

動く猫の耳


寝ている時くらいレーダーを休ませてもいいのに、と思う。
だって、この家におむすびを襲う悪いやつはいないんだから。

 

夕方、その耳がピクピクと動いて、おむすびがおもむろに玄関へ移動した。

玄関へ移動する猫


三太の足音を聞きつけたようだ。
そういえば、今日は早く帰って歯医者に行くって言ってたっけ。

玄関で待つ猫


おむすびは玄関でお座りし、ドアをじっと見つめている。

鍵のまわる音


するとガチャリと鍵のまわる音がして、三太が帰ってきた。

大好きな人が帰ってきた


三太の姿を見て、おむすびは嬉しそうな声を上げた。
三太のあとをついて歩いて、「撫でて~触って~」とおねだりしている。

まとわりつく猫


三太はすぐに出かけないといけないので、おむすびをおざなりになでなでして、私に一声かけてまた慌ただしく出かけていった。

一声かける夫


おむすびは玄関のドアがパタンと閉まるのを、呆然と見ていた。

呆然とする猫


聞き慣れた車のエンジンの音が遠ざかり、しょんぼりとリビングに戻ってきた。

 

引きずらないところが偉い

 

三太にたっぷりと甘えようと思っていたおむすびは、やり場のなくなった気持ちを私に向けた。
私が食事をしようと腰かけるとすぐに膝に乗った。
切り替えが早い。

猫が膝にいると食事も気を遣う。
熱いみそ汁をこぼしたりしたら大変だ。

 

私は足を開いておむすびに股の間に収まってもらう。
こうすると足もしびれない。

しばらくすると、おむすびも落ち着き眠ってしまう。

私は後片付けをしたいので、少しずつ足をずらして、そっと体を引く。
おむすびはちょっと目を覚まして、また寝る。

 

何回かそれを繰り返しおむすびと私の間にすき間ができると、おむすびを起こさないように、そうっと立ち上がろうとする。
でもだいたい起きてしまう。

起きる猫


私を見上げて、前足を私にかけて引きとめる。

 

足に前足をかけて引き留める

 

これがおむすびのささやかな抗議。

かけられた前足をそっとはずして、撫でているとまたウトウトし出すので、そこでやっと立ち上がる。


眠気には勝てないらしい。

 
おむすび編133に続きます

 

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