メアリー・ポピンズ
子供のころ大好きだった本に メアリー・ポピンズがあります。
子供たちのお世話をする人を募集していたバンクス家に、どこからともなくやってきたメアリー・ポピンズ。
岩波少年文庫「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 挿絵:メアリー・シェパード
絨毯製の大きなバッグを持った女の人が 空へ傘ひとつで舞い上がるイラストを見ただけで、子供心をがっちり掴まれました。
メアリー・ポピンズは不思議な力を持っていて、子供たちに心躍る体験をたくさんさせてくれます。
「風にのってきたメアリー・ポピンズ」 ” 笑いガス ” より
王様を見たネコ、は「とびらをあけるメアリー・ポピンズ」の3つめのお話。
王様を見たネコ
むかしむかしひとりの王様がいて、彼はあらゆることを知りたがり、答えを見つけずにはいられなかった。
たとえば、空に星はいくつあるのか?という疑問がわけば、廷臣たちを叩き起こして、夜通し星を数えさせた。
王様が次々と思いつく疑問に答えを出すため、廷臣たちは朝から晩まで働き、お妃はほったらかしにされた。
そこへ突然、白猫が現れる。
王様は猫に「なんじは何者だ?どれほど物を知っているのか?」と問う。
そこで猫と王様は、王の座を賭けて、3つの質問を投げかけ合う。
王は猫の質問にひとつも答えられず、答えたのは側近たちや王妃だった。
一方猫は、王様からの質問すべてに答えた。
勝った猫は、約束通り 国と王妃と側近を譲るよう言う。
けれど王妃や側近たちは、それを拒否して王の側につく。
そこで王は気づく。
自分が知識を得ることばかりに夢中になり、周りをまったく顧みてこなかったことに。
本当に大切なのは まわりの人々の幸福なのだ、ということに。
当然だと思いがちな幸せも、実は儚いものなのですよね。
猫は知っている
大人になると、人ってシンプルなことほど忘れがち。
日々が忙しければ、なおさらのこと。
王様を見た猫のように、猫は 毎日を大切に生きることや、愛情をきちんと表現すること、いろんなことを教えてくれます。
ユズは王様、アオイもお姫様で おむすびは女王様だったよ。
今週のお題「最近おもしろかった本」
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