今まで猫を飼ったことがなかった私。
家の中に猫がいる、ということが異次元なことでした。
おむすびが来たことで今までのペースは乱れてきます。
早くも猫のふるまいに戸惑う
おむすびは私たちについて回った。
風呂に入るときも、トイレに入る時もだ。かわいいストーカーだ。
でも納戸に入る時に、自分も入ろうとするのはやめていただきたい。
すばしっこいので、ドアを開けるのと同時にスッと滑りこみ、ごちゃごちゃした棚などに入り込んでしまう。そして最悪の場合おむすびの姿を見失う。
段ボールの中や、棚の隙間に入り込んでしまった地味な色のネコをさがすのは、結構大変だ。
物置がワクワクする場所なのはわからないでもないが、とにかくいろんなものが乱雑に置いてあって危険なのだから、すぐ出てほしいのである。
おむすびがきて2日め、早速困ったのは食器を自然乾燥できなくなったことだった。
うちはオープンキッチンなので、リビングとの境にドアがなく、カウンター式だ。
だからおむすびはやすやすとキッチンに入ってこれる。
包丁はもちろん、フォークやスプーン、皿も放置できない。
これには本当に困った。猫の勉強ばかりしてそっちに頭が全然回らなかった。
早急になんとか対策しなくては、魚も焼けやしない。
一度ひざに乗ったら何時間でも乗っている
で、何をやるにもどっと疲れて、リビングの座椅子に座り込む。
ぼーっとテレビの画面を眺めていたら、案の定おむすびがやってきた。
私の顔をちらっと見上げ、前足を私のひざに乗せて、ぐいっと迫ってきた。
え?乗るの?
ためらいのかけらもなく、ずかずかと乗ってきたぞ。
私の方は膝に乗られた初体験でびっくりしているというのに、おむすびは私の膝の上で何度か態勢を整えなおし、寝心地を念入りにチェック。
そして、私の膝サイズに合わせて丸くなる。
私はちょっとだけ休もうと思って座ったのだが、動くに動けなくなってしまった。
猫というのは、結構重いものなんだと思った。
何時間も乗せていると、足がしびれてくる。
けれど、おむすびはそんなことどこ吹く風で、とても気持ちよさそうに寝ている。
二日目にしてさっそく、おむすびが膝に乗るのが大好きで、そこに膝がある限り何時間でも居座る猫だということを知った。
なんでも初めてのことは疲れるものだ。
この先の何日かが、私にとって試練の日々になりそうな気がしてきた。
でも膝の上のおむすびの平和な寝顔を見て、私を信じてる小さな命がここにあるんだ、と思ったら、疲れるだなんて言ってられないのだった。
おむすび編20に続きます
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