ノラ猫のおむすびを家族として迎えるからには、毎日を穏やかに幸せに過ごしてもらいたい。
なので猫を知ることは必須です。
改めて猫のお勉強
それからの一週間、私は時間を見つけては猫について猛勉強した。
「猫との暮らしかた」という本を購入し隅から隅まで熟読した。
気がつくと、あっという間に時間が経っている。なにかに集中すると、時間ってこんなに早く過ぎるんだっけ?
そして、猫の病気についてもパソコンで何時間もかけて調べた。
猫の病気にはいろいろあるんだと、この時初めて知った。
猫の持つ臓器の分だけ病気があることは当然のことなのだけれど、こんなにたくさんあったら何に気をつければいいのかわからない。
とりあえず、腎不全や尿路結石が多いらしいので、引き続き塩分とミネラルには注意して、水もきちんと飲ませなくては。
白血病と猫エイズは野良猫の感染率が高いという。すごく気になる。両方とも不治の病じゃないか。
おむすびが感染してないといいけど、と思う。
でも、たとえキャリアであることがわかっても、飼うと決めたことには変わりはない。
部屋を猫仕様に変える
そんなこんなで土曜日がやってきた。
午前中三太は会社の同期とテニスに出かけていった。
こんな暑さの中、熱いアスファルトのテニスコートで走るなんて正気とは思えない。
若くてもぶっ倒れそうだ。そして三太は若くない。
三太も子供ではないから心得ているはずなのだが、私は何度も「たくさんお水飲んでよね」と言わずにはいられなかった。猫にとっても人間にとっても、水を充分に摂ることのなんと大切なことよ。
あぁそれにしても、この心配の対象がもうひとつ(一匹)増えるんだわ、と思うとなんでも心配しすぎる自分にげんなりしてきた。
三太が出かけた後、まずは家中を掃除した。
倒れたら壊れそうなガラス製や陶器の置物を片づけた。
オシャレな部屋にすることはあきらめて、猫に安全な部屋に変えていく。
猫が入りそうな隙間も危険がないかチェック。
おむすびが齧りそうな観葉植物は、2階の1室に運びドアを閉める。
壁の隅っこにたまったほこりも拭きとる。
油でべとべとしている冷蔵庫の上も、乗られたら困るのでべたべたがとれるまで拭いた。
救いようのない私の心配性
三太がテニスから帰ってきたので車を出してもらい、ホームセンターで猫用トイレ2個(なにはともあれトイレだ)、エサ、爪とぎ、猫用爪切り(おむすびは爪を切らせてくれるだろうか?あぁ心配だ!)、猫ベッド、キャリーケースなどを購入した。
帰ったらそれらを早速配置した。
リビングは昨日と全く違う雰囲気になった。
疲れた・・・。
明日ちゃんとおむすびを病院に連れていけるだろうか?
そして、がさつな私にちゃんとお世話ができるんだろうか?
おむすびを飼うと決めたものの、猫初心者の私たちに不安の種は尽きない。
こうして過剰な心配症の自分に疲れ果て、この日はぐっすり眠った。
おむすび編.17に続きます
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