猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

網戸に登りたがる猫 おむすび編89

 

外を見る猫
以前暮らしていた外の世界、どんな気持ちで眺めているのか


いつだったかテレビで、俳優の菅田将暉氏が親指と人差し指で1ミリくらいの隙間を作って「春と秋がこれしかない」と言っていた。
私は心の中で「その通り!」と激しく同意した。
春物のコートなんてもう何年も着ていない。

  

現実に春と秋は短くなっているらしい

 

菅田将暉氏のその発言に対して、誰かが「実は気象的にも短くなってるんですよ」と言って、四季の長さを示す円グラフを見せていた。
20年前のグラフでは存在感があった春と秋は、現在では半分くらい短くなっていて、12ヶ月のほとんどが夏と冬で占められていた。
秋が一番好きな私にとっては、なんとも悲しいことだ。

 

網戸の季節

 

春と秋は、エアコンの要らない貴重な季節でもある。
開け放った窓からそよいでくる風の気持ちよさに、エアコンはどう進歩しても太刀打ちできないんじゃないだろうか。

季節もいい感じになってきたから網戸に、と思わず窓を開けたくても、うちでは猫の存在が立ちはだかる。
猫、網戸、そしてその次に連想する言葉は脱走だ。

だったら手っ取り早くエアコン?

エアコンをつける

部屋を出る猫

私はエアコンが嫌いだが、猫もエアコンが嫌いらしい。
エアコンをつけると、別の部屋に行ってしまうことがある。

出窓のおむすび

 

風の気持ちよい日、おむすびを見張りつつ、観音開きタイプの出窓を網戸にしてみた。

窓をあける女

窓からは、鳥の鳴き声、車の音、ご近所さんのたてる物音がクリアに聞こえてくる。
恐怖心より好奇心が勝るおむすびは、それらをすぐさま聞きつけて、出窓に飛び乗った。

出窓に飛び乗った猫

最初は、外の空気の匂いをふんふんと嗅いでいた。
おむすび、呼吸が荒い。
大丈夫か?

少し落ち着いてくると、庭の木にやってくる鳥を凝視したり、散歩している犬を目で追ったりしている。

外を見ている猫


前までおむすびが暮らしていた外の世界。
なにを思いながら見ているか?

外の刺激はやはり強すぎるようで、落ち着いたと思わせたのもつかの間、いつもと違う鳴き声を上げ始めた。
それでも傍観していると、次には網戸に爪をひっかけて立ち上がった。
まさか網戸に登る気?

網戸を登ろうとする猫

体重5キロのおむすびが登ったら、網戸は壊れる。
ほんとに登りそうになったので、なだめて下ろして、窓を閉めた。


何度か出窓の網戸チャレンジをしてみたが、いつも最後には網戸を登ろうとするので、出窓を開けるのはあきらめた。

引き戸を指3本分開けて、ストッパーでこれ以上開かないように固定した。
おむすびは4センチの隙間に鼻を突っ込んで、網戸越しで外の空気に鼻をヒクヒク。

心配性の私は、それはそれでまた目が離せない。


おむすび編90に続きます 

 

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