まろ眉、うっすら出現
旅先にて
ニューヨーク在住の友人と、ニューヨーク近代美術館(MoMA)へ行った時のこと。
チケットを買う前に、友人が「えびね、童顔だから学生料金でいけるよ」と言い出した。
当時30代だった私は絶句した。
いくらなんでも無理でしょ。
目尻のシワも隠せてないし。
「大人料金で入る」と言い張る私に、友人はしつこく「大丈夫、スチューデントで通せる。日本人は若く見えるんだから」とぐいぐい押してくる。
チケット売り場の前でしばらく押し問答して、結局私は根負けした。「わかったわかった。私はスチューデントね」
私は、嘘をつくのがあまりうまくないタイプ。
嘘に嘘を重ねてあとあと苦しくなるのがイヤなので、できるだけ後ろめたいことはしないように生きてきた。
なのになんでこんな所で、こんな冒険しなくちゃいけないのかね?
ちょっと緊張しながら、チケット売り場のお姉さんの前に立つ。
お姉さんは、しゃあしゃあと「ワタシ、ストゥーデントデス」なんて言ってる私の顔を、じぃーーーっと見上げた。
学生証を持っていない私、無表情を装いながらも緊張が走る。
私はお姉さんの目に疑いの色が浮かぶのを見てとったが、お姉さんはめんどくさかったのか何も言わずに通してくれた。
しっかり大人料金で入った友人は「ほらね!大丈夫だったでしょ?」と嬉しそうであった。
おしとやか詐欺
かつての童顔もすっかり年齢相応になってしまった私だけど、我が家のアオイも童顔の女の子。
そして体が小さい。
業者の営業さんには、仔猫と間違われた。
年齢だけじゃなく性格と見た目にギャップがあるのも私と同じで、アオイは一見あどけなく、おしとやかな猫に見える。
だけど実は、とんでもないじゃじゃ馬だ。
飼い主の足元で全力疾走して、こっちをびっくりさせるし。
ケンカも売るし、売られたケンカも迷わず買う。
大嫌いな投薬の時は、流血騒ぎにも。
天真爛漫だったおむすびもお薬は大嫌いだったけど、爪は出しませんでしたよ。
イヤなものはイヤなアオイさん、もうちょっとオトナになりましょうね。
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