猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

濡れ衣

 

遊ぶ猫


物覚えの悪さ

 

以前から、人の名前を覚えるのが苦手だった。

だからサービス業には向かないしサラリーマンになったのだが、会社でも人の名前が覚えられない。

 

 それに加えて最近記憶力の衰えが激しくなり、苦手に拍車がかかってきた。

 

同僚が結婚して姓が変わった時も、油断するとついつい旧姓で呼んでしまう。

1ヶ月が過ぎても「○○さん、あ!ゴメン××さん」なんて謝り続けていたのは、私と定年延長した60代のおじさんくらいだ。

 

キッチンのハサミ

 

キッチンでは、なにかとハサミを使う。
最初はハサミを引き出しに入れていたが、引き出しをあける頻度があまりに多くて、ダンパーがだめになった。

 

そこでハサミの置き場所を調理台の上に変えた。
だけど長年の習慣で、ついつい引き出しを開けてしまう。

順応できない自分にいい加減うんざりしてきたころ、そのハサミが紛失した。

紛失したはさみ


以前の置き場所だった引き出しにもない。

 

私の疑惑の目は、真っ先に三太に向かった。

疑惑の目


だってこの家でハサミを使うのは、私と三太しかいない。

 

3秒考えて、「ちょっとぉ、またハサミどっかにやっちゃったでしょ」と言いたくなる自分を制した。

三太より疑わしい人物が頭に浮かんだからだ。
その人物とは、紛れもなくこの私。

 

最近の私は注意力の欠如とうわの空で、うっかりが多い。
このハサミも自分の仕業、という可能性を否定しきれない。

 

そしてその日のうちに、あっさりハサミは見つかった。

見つかったはさみ


キャビネットの上にぽつんと置いてあったハサミを見て、今朝ここで自分が使ったことを思い出したのだった。

 
三太に文句を言わなくて良かった・・・。

安堵する人


教訓
「三度吾が身を省みる」


黒猫の黒豆

 

窓辺に鎮座していた、黒猫の黒豆(ぬいぐるみ)。
睨みのきいたするどい眼光。

 

その黒豆が棚から転げ落ちていた。

転がるネオ


真っ先に私の頭に浮かんだのは、ユズだった。

じゃらしを追いかけるついでに、ソファの背に置いた黒豆を蹴散らすユズを何度も見ていたからだ。

 

寝る猫


夕方になって、三太が「風呂場の窓閉めていい?」と聞きにきた。
それじゃ私もと開けていた各部屋の窓を閉めて回りながら、今日は風が強かったなぁと考えた時、ふと黒豆が目に入った。

黒豆の後ろにはカーテン。

考察する人


窓は開いている。
風の強い日は、カーテンが大きく強くはためく。

 

もしかして・・・黒豆を床に落としたのは、ユズじゃなくてカーテン?

 

謝る人


教訓
「七度尋ねて人を疑え」

 

みーさまと黒豆
みーさまと黒豆

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