猫に興味のなかった昔の私にとって、ノラ猫は風景の一部でしかなかった。
おむすびと出会い一緒に暮らすようになってから、ノラ猫たちはもう風景の一部ではなくなり、感情のある尊いひとつの命なんだと思うようになった。
うちの玄関に住み着いたノラ時代のおむすび、2階から撮影
仔猫の季節
今のこの時期は、仔猫の生まれる季節だ。
昔より猫の鳴き声に敏感になったが、未だに仔猫を拾ったことがない。
一度、草むらで仔猫の鳴き声を聞きつけ探し回ったことがあるが、結局見つけることはできなかった。
世の中には、毎年なぜか仔猫を拾ってしまうという方がいらっしゃる。
多分そういう方たちの猫への本気度というものが、根本的に私なんかとは違うんだと思う。
地域猫の活動をされている方々
猫に無関心だった頃の私は、ブログを読む習慣がなかった。
でもおむすびと暮らし始めてから、ひとつだけ読むようになったブログがあった。
2006年から書かれている大人気のブログで、遡って全て読んだ。
フルタイムで仕事をしながら、自宅で何匹もの猫の世話をし、地域猫の保護活動やTNR活動をするブログ主さんの行動力とパワフルさには、もう尊敬しかなかった。
このブログで私は、笑ったり号泣したりしながら、ノラ猫たちの現実をたくさん知った。
かつて「踊る大捜査線」というドラマで「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだっ」という決め台詞があったけど、地域猫の活動をされている方々はまさしく、現場でこれ以上不幸な猫を増やさないために本気で行動している。
見かけるたびに、敬意の念を抱く。
猫の見ている世界をおむすび師匠に学ぶ
時々、猫の目線で見る世界ってどんなものなの?と思うことがある。
で、我ながらアホだと思うが、おむすび師匠のあとをついて家の中を這いつくばってみたことがある。
外でも是非やってみたいのだが、通報されそうなのでやってはいない。
猫は、私が捻挫をした時に四足歩行をすると不審者扱いするが、元気な体でする分には違和感はないらしい。
目線を低くしてみると、いろんなものが目につく。
カーペットに落ちた髪の毛、糸くず、猫の爪などなど。
急いでつまみ上げて捨てる。
おむすびは、押しかけ女房みたいな感じでうちの猫になった。
おむすび自身は、瓢箪から駒と思っているかもしれない。
でも私としては、落としやすい人間だと鋭く見抜かれたような気がしないでもない。
どうであれ、おむすびとの出会いは私の人生の宝物だ。
こんなにも愛おしく、かけがえのない存在を与えてもらえたことに感謝している。
おむすび編82に続きます
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