「やるときゃやりますよ」おむすび
「なかに入れて~」キッチンに入りたいアオイとユズ
キッチンは特別な場所
アオイもユズもキッチンが大好きだ。
猫にとっても、ゴハンが出てくる特別な場所。
焼き魚の匂いとか、鶏肉を焼く匂いとか、おいしそうな匂いもしてくる。
それはほとんど、人が食べてしまうけど。
時々変な音もしてくる。
パン焼き器がパンをこねるゴトッゴトッという音。
耳障りなジューサーの音。
私がペットボトルを踏み潰すバリバリという音。
全部確認したいけど、なかなかキッチンには入れてもらえない。
先代の猫おむすびもキッチンが大好きだった。
侵入に成功すると、尻尾をふるふると震わせて嬉しそうだったっけ。
力くらべ
ドアはきっちり閉めるというのが、我が家の掟だ。
でもうちの住人はいい加減なので、ちょくちょく忘れる。
うっかり屋の私も毎日のように掟を忘れて、気がつくと廊下側の引き戸が数センチ開いている。
アオイはすばしっこいけど、体が小さくて力もない。
細い隙間に小さい前足を差し込んで、開けようと試みるけど開けられないので、ドアの前で開くのを待っていることが多い。
顔を近づけて覗きこむと、ちょこんとお座りしているアオイの白いよだれかけが見えてて可笑しい。
アオイにしてみたら、私はさしづめ仕事しない意地悪なドアマンといったところ?
待っているのに開けようともしないし、「ふふふっ」なんてドアの向こうで笑っている。
おむすびは筋肉質で、オス猫と間違えられるくらいたくましかった。
だからドアも自分で開けられた。
腕力では余裕でおむすびの上をいくマッチョねこユズ。
ドアを開けるなんて朝飯前だ。
ユズの茶色い前足がにゅっと出てきたら、もう負け確定。
こじ開けられるまで、わずか数秒。
ここでドアをピシッと閉めたいのはやまやまだけど、ユズの手をおせんべいにしてしまったら大変なので、キッチン側にいる私はなすすべなく見守る。
はいはい、どうぞ。
楽しんだら、すぐに出ていってよね。
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