猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴っていきます

見えない壁が取り払われた時 おむすび編80

 

毛布で寝る猫


ノラ猫だったおむすびを我が家に迎え入れたのは、8月の暑いさなかだった。
その夏が終わるまで、私はおむすびを寝室に入れなかった。

だからその間、おむすびは夜中に2階に上がってきては、寝室のドアをガリガリと引っかいた。

 

ドアを引っかく


でもそこはサウナのように暑い廊下、ずっと居られなくてすぐにあきらめて1階に降りていった。

 

おむすびを寝室に入れなかった理由

 

ひとつ目の理由、冷房


おむすびを入れたら、ドアを開けっぱなしにする必要がある。
トイレに行きたくなることもあるだろうから、寝室に閉じ込めることはできない。
だからと言って熱中症になりそうに暑い2階で、冷房の効いた部屋のドアを開け放つ、という選択肢はなかった。

 

ふたつ目の理由、人間の都合


私はそれまで猫を飼ったことがなかったので、猫と寝る、という感覚がわからなかった。
猫どころか人間とだって寝たくない私だ。
誰かが同じフトンにいるだけで眠れなくなる。

そして私はすごく寝相が悪い。
気がついたら床で寝ていたこともある。
そんな私が猫と寝たりしたら、押しつぶしてしまうのではないか。
考えただけで恐ろしい。

 

そんな理由でドアを閉めていたのだが、寝室に入りたがるおむすびを制止したり、毎晩ドアの外でおむすびが鳴くのを聞いたりするたび、私の胸は痛んだ。

 

解禁の日

 

そして夏が去り、秋がやってきた。
冷房のいらない涼しい空気が大陸からおりてきた日、三太が「おむすびに寝室を開放する」と宣言した。

宣言


もちろん、それまで罪悪感に苛まれていた私は同意した。
そして、その夜のおむすびのはしゃぎようと言ったら・・・。

始めて寝室に入る猫

猫が目を輝かせる、というのはこういう感じなんだな、と思った。
おいしいおやつを目の前にして、嬉しそうにしていた様子などの比ではなかった。
寝室に入ると喜びに尻尾を打ち震わせながら、あちこち点検しスリスリして回った。

点検する猫


そしてベッドに飛び乗ると、更に目を輝かせてふみふみを始めた。
終わる気配のない長いふみふみであった。

嬉しい猫

私はそんなおむすびの様子を見て、更に罪悪感を感じたのを覚えている。
そんなに寝室に入りたかったんだ・・・。
今までごめんね。


おむすびは外にいる頃から、お腹も見せてゴロゴロ言っていた。
でもうちに入ってからなんとなく、心を開き切っていないようななにかを感じることがあった。
それが一緒に寝るようになってさっぱりと消え、やっと本当の家族になれたような気がした。

 

このあと暖房の季節がくる前に、ドアにカーテンをとりつけてエアコンの空気が逃げないようにしつつ、おむすびが自由に行き来できるように改良した。

 


ちなみに、その日の夜は一緒に寝たかって?
もちろんですよ。

嬉しそうに、私と三太のふとんを交互に出たり入ったりしていた。

眠れなかったのは言うまでもない。


おむすび編81に続きます 

 

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