入院
アオイがうちに来た年の秋のこと。
ぱたりと食べなくなって、焦って病院へ連れていった。
その時は3泊の入院になってしまった。
その頃まだアオイは私たちに心を開き切っていなかったけど、よほど入院が辛かったんだろう。
うちに連れて帰ると、私、三太、ユズにローテーションでくっついて、その晩はぐっすり眠っていた。
病院ではよく眠れなかったんだね。
かわいそうに。
そして、入院中にエコーで検査したアオイ。
お腹の毛を剃っていて、可愛いうすピンク色のすべすべお肌が見えていた。
触らせてもらうと、なんともいい感触だった。
どうしても気になる
アオイは、いつもと違う毛の生えてない部分が気になって仕方がないらしく、いつもより神経質になめなめ。
普段から神経質なのに、もうこれ以上やめてくれ~。
そしてそのハゲは、日を追うごとに赤くなり、広がっていった。
その赤さ、相当ひりひりしてるんじゃないか?
見ているこっちが痛々しくて、ブルーになってくる。
猫の舌はザラザラしてるから、ただでさえ舐めれば皮膚を傷める。
私もアオイにちょっと舐められただけで、赤くなってしまうほどだ。
だけどアオイは、舐めるのをやめようとしなかった。
そこでチャレンジしたのが術後服だった。
(エリザベスカラーを一度失敗していたので。)
三太がAmazonで購入した術後服を見た瞬間、私は嫌な予感に襲われた。
「これ、小さくない?」と私。
「でもさ、大きいと脱げちゃうから」と三太。
まぁ、そうだけどね。
で、着せてみた。
もう、嫌がる嫌がる・・・。
全身で嫌がって、早く脱がせろと騒ぐ。
これでかえってストレスになったらまずい、ということですぐ脱がせた。
もう選択肢がない・・・。
どうしよう?
あとは徹底的にストレスを排除するしかないだろう、ということになって毎日の遊びの時間を長くして、更に回数も増やした。
毎日へとへとになるまでじゃらしを振り、人間はバテバテだった。
そしてその甲斐あって、アオイのハゲはめでたく治ったのだった。
それからというもの、エコーが必要になった時は「できる限り毛を残してお願いします」と頼むことにしている。
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