猫が人間の食べるものを欲しがるのは、飼い主にとって、とても困ること。
人間の食べ物がおいしい、という情報を一度インプットしてしまうと、それを取っ払うのは難しい。
焼き魚の誘惑
うちの猫おむすびは、魚を焼いているとやたらめったら騒ぐ。
ノラの時、或いは前のおうちで飼われていた時に、誰かにもらって味をしめたのではと思われる。
だけど私は絶対におむすびに焼き魚をあげない。
哀願されても、可愛らしくせがまれても屈しない。
例え強硬にせがまれても応じない。
だって焼き魚は塩が振られていることが多く、猫に塩分はNGだ。
そしてまた、骨が喉に刺さったりしたら困る。
だからもう、人間の食べるものは一切あげない。
おむすびの恨めしそうな視線に耐えるのも、課せられた試練だ。
猫の健康を守れるなら、恨まれても結構。
翌日のゴミ箱
ある日の夕食、焼き魚にした。
魚を焼き始めると、おむすびはひっきりなしに鳴く。
おかげでうちは、焼き魚にすることがめっきり減った。
おむすびとの攻防に疲れながらも、夕食を終えてあと片づけ。
明日は燃えるゴミの日だ。
いつもだったら生ごみは出す直前まで冷蔵庫に入れているのだが(おむすびと暮らし始めてからこうするようになった)、この日は気が緩んで、魚の残骸を紙にくるんでゴミ箱に捨ててしまった。
その翌日起きてキッチンに行くと、くるんでいた紙と魚の骨が床に散乱していた。
犯人はおむすびしかいない。
見るとパーテーションが少し開いている。
私はその日一日中、おむすびを監視した。
なにかおかしな仕草をしてないか。
喉や口の中に小骨が刺さっていると疑わせるような行動はないか。
そしておむすびがあくびをするとササっと近づいて、口の中を覗きこんだ。
そのたびおむすびはあからさまに嫌そうな顔をして、二度と口を開けるまいと決心したように、頑なに口を閉じる。
いつもはうるさいくらい鳴くのに、すっかり無口になる。
とにかくキッチン侵入のコツをつかまれてしまったようなので、パーテーションをどうにかしなくては。
このあと何度か試行錯誤して、今はこんなドアをつけている。
パーツで届き、ドアは組み立てて設置した。
おむすび編111に続きます
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