先代のおむすびは、植物に関心を示さなかった。
野良猫だったから外でさんざん植物を見てきて、今更興味もわかなかったのかもしれない。
だから、猫に有害なものでなければ部屋に置くことができた。
観葉植物のチップ
アオイとユズがうちにきたばかりの頃、観葉植物を出窓に置いていた。
葉っぱは匂いを嗅ぐくらいだったけど、鉢植えの土の上のチップにアオイが興味を持った。
なぜかチップをホリホリしている様子。
チップが鉢からこぼれて、ぽろぽろ落ちている。
何かを発掘しようとしてる?
チップの素材は木材だから問題ないと思ったけれど、なんでも口にしてしまうアオイだ。
念のため、常時ドアを閉めている部屋に移したが、その部屋に入るたびにホリホリするので結局処分してしまった。
ビオラ
先日、庭のビオラの中にタンポポを見つけた。
タンポポってたくましい。
厳しい環境でも力強く生き抜く。
タンポポみたいな強さを持って生まれてきたかったな。
そのタンポポを、心を鬼にして抜くことにした。
ところが根がしっかりと張っていて、引っ張ったら茎のところで切れてしまった。
さすがタンポポ。
もうタンポポの邪魔はしないことにした。
この時タンポポの葉と一緒に、ビオラを1本抜いてしまったので一輪挿しに差して、キッチンに置いた。
そしてその日、キッチンに入ってきたユズがキャビネットの上のビオラを発見。
目を離した隙に、キャビネットに上がってしまった。
なんだか夢中になってるぞ。
ビオラが猫にとって安全な植物か調べてなかったので、ユズをビオラから引き離した。
ユズはそのあともずっと騒いでいた。
よっぽど気になるらしい。
調べてみたら、ビオラの種子や根茎の部分は猫に有害で、嘔吐や神経麻痺を引き起こすことがあるとのこと。
おなかをすかせたノラ猫が、口にしてしまう危険はあるよね?
ノラ猫たちは、いろんな危険に晒されてるんだな・・・。
とりあえず種子や根茎じゃないからセーフなのかもしれないけど、家の中に置かないに越したことはないと思い、処分した。
それから数日間、ユズはもう無いビオラ目当てにキッチンに入りたがるのであった。
桜とノラ猫
そういうわけで私は、屋外でお花を愉しむことにしている。
今日、最寄り駅近くの桜並木が一斉に花開いていた。
桜って不思議だ。
見てると心を揺さぶられる。
満開になったと思ったらすぐ散ってしまうから?
桜の記憶には、たくさんの別れの記憶もついてくるから?
そんなことを考えながら並木道を抜けたら、ツツジの植え込みの中にひっそりノラ猫が座っていた。
いつもこの植え込みの中に座って(多分カラスなどから身を守っている)、ボランティアさんが夕ご飯を持ってくるのを待っているのだ。
なんだか、切なかった。
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