猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

目で楽しむ 宮沢賢治の世界

茶トラ猫



猫というのは時々、物思いにふけっているような佇まいを見せることがあります。

その表情は、まるで哲学者のような あるいは詩人のような。


私の気のせいかしら?

 

雨ニモマケズ Ver.ユズ


東に咳する人があれば

咳の音


行ってあたため

暑がる人

 


西に疲れた人いれば

疲れた人


はっぱをかけ

はっぱをかける猫

 


南に忙しい人あれば

洗濯物をたたむ人


行って手伝い

邪魔する猫

 


北に争ひあれば

言い争い


目を覚まさせる

諭す猫

 


さういふ猫に

わたしはなりたい
澄ましてる猫



DVD「銀河鉄道の夜」

 

宮沢賢治でまず連想するのは「銀河鉄道の夜」なのです。

大好きでDVDも持っています。

 


物語を味わうというよりも、美しい映像を楽しみたい人向け。

できるならば大きな画面で観たいかも。


ストレスを感じた日など、眠る直前に観たりしています。

日常と全く違う幻想的な世界に浸れて、現実を忘れられます。

 

写真集「宮沢賢治の幻想写真館」

 

もうひとつ大好きなのが、写真集「宮沢賢治の幻想写真館」。
宮沢賢治の童話2作と、写真家 畑沢基由さんによる写真で構成されています。

夜の闇と光がとても幻想的。
とても美しいです。

 

 


この本には「雪渡り」と「水仙月の四月」が収められています。
これを買った当初は、狐の幻燈会に招待された子供たちと 子狐たちの交流を描いた「雪渡り」の方が好きでした。


だけど今は、猛吹雪と豪雪の物語「水仙月の四月」の方が胸に迫るものを感じます。

童話なので、壮絶な猛吹雪と豪雪は「雪婆んご」という恐ろしい老婆として表現されています。
雪婆んごは灰色の髪と 猫のようにとがった耳と 金色に光る眼を持ち、口は紫色で、とがった歯をしていて、幼い子供の命さえ奪おうとします。

 


圧倒的な自然の驚異を前に、人間の存在はあまりにも小さくてはかない。


幻想的なだけじゃない、美しいだけじゃない、宮沢賢治の物語にはいろんなメッセージが込められているのですよね。

 

 

寝転がる猫



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