海外旅行に行かなくなって久しい。
20年前の話になるが、フランスへ旅した時の不思議な話を。
ノートパソコンにも乗る
パリのホテルで迎えた朝
その日は目覚ましが鳴る前に、窓から差し込む朝の眩しい光で自然に目が覚めた。
私は起きる直前に夢を見ていた。
夢の内容は忘れたが、俳優の保坂尚希氏が出てきた。
この人の出ているドラマも見たことがなかったし、ファンでもないし、なんで出てきたのかな、という感じだった。
一緒に旅行をしていたMさんも、私が起きたのと同時に隣のベッドで起き上がった。
なぜこんな話をしようと思ったのか自分でもわからないが、私はMさんに「今ね、夢にあの人が出てきたんですよ」と言った。
その時は名前が出てこなかったので、とっさにあの人と言ったのだが。
するとMさんの顔色がサッと変わった。
それを見て私の背中がぞわっとした。
Mさん「あの人って?」
私 「えーっと、俳優の・・・なんだったかな」
Mさん「保坂?」
私 「・・・・・!! どうしてわかったんですか?」
Mさん「私の夢にも、今出てた」
それからお互いの夢の内容を話し、全く違う内容であったことがわかった。
しばらく、ホテルの部屋にはちょっと緊張した空気が漂っていた。
Mさんと私はよく一緒に旅行して同じ部屋を共有するが、いつも別行動だし、夜ごはんだけ一緒に食べる。
そして、前日はそれぞれ別の所へ行っていたはず。
百歩譲って偶然同じ場所に行ったとしても、この俳優を連想させるものがパリにあるとは考えにくかった。
保坂氏に似たフランス人を、昨日二人で無意識に見ていたのか?
それとも、以心伝心ってやつの類いなのか?
双子のような親密な関係だとよく同じ夢を見る、という話を聞いたことがある。
でも、Mさんとは親密というわけでもない。
謎は解けずじまい。
猫は我が道を行く
猫と以心伝心で通じ合えたら楽しいが、残念ながらそれはなさそうだ。
こちらが「やめてくれ」と思っていることを進んでやりたがる。
パソコンを使っていると、思わせぶりにパソコン机をガリガリやってる。
無視していると、次は私をガリガリする。
それも無視していると、机に飛び乗って、キーボードに乗ろうとする。
乗られる前に、私は急いでキーボードをモニターに立てかける。
おむすびはモニターの前に座りこむので、立てかけたキーボードは、おむすびの体にさえぎられて全く見えないし、もちろん叩けない。
仕方なく、おむすびを膝に乗せる。
最初からこうしていればよかった。
私はちょっとした病気をしたのを機に、足つぼマッサージを始めた。
ツボ押し棒でぐいぐいと足の裏のツボを押すのだが、これを始めるとおむすびは必ずやってくる。
ツボ押しは一気に両足を終わらせて白湯を飲まなきゃいけない。
中断できないのだ。
なのにゴロゴロ言って、撫でろとうるさい。
撫でて、またぐいぐいやっていると、もっと撫でろと催促する。
床に座ったら最後、無理やり膝に乗ってくる。
不思議でたまらない。
ツボ押しの何が、どうおむすびの甘えん坊心に火をつけるのか?
これも未だに解明できていない。
おむすび編84に続きます
読んで下さりありがとうございます
人気ブログランキングはコチラ