外で生きる猫にはいろんな厳しい現実があります。そんな環境の中で、学習し生き延びていく猫たち。もと家猫のおむすびですが、本当によくがんばってきたのだな、と思います。
猫の本当の幸せとは?
それからおむすびは、我が家とKさん宅、そしてお向かいさんの家を拠点にして行ったり来たりするようになった。うちが留守でいなくても、お向かいさんのところへ行けば何かしらもらえる。外で生きる猫として賢いやり方だ。
でもその賢さを最大限に活かしながら生きられたとしても、それが本当に幸せなのか、と考えるとわからなかった。
猫は気ままな自由を愛するものなのか?
家の中で過ごすよりも、外で走り回るほうがいいのか?
それより暖かい毛布や毎日のゴハンの方が大切ではないのか?
それより暖かい毛布や毎日のゴハンの方が大切ではないのか?
そして、自分を愛してくれる飼い主がいたらもっと幸せなのではないか?
私だったら・・・、暖かい毛布とゴハンを選ぶ。
もちろん飼い主が良い人であることが前提だが。
もちろん飼い主が良い人であることが前提だが。
猫は子供が嫌い?
会社からの帰り道、公園の前を通りかかったら、おむすびが向こうからやってきた。
私を見つけて、ちょうど脇にあった手すりのコンクリート柱にひょいっと飛び乗る。私だとわかっているようだ。
撫でよとばかりに頭を寄せるので、よしよしと撫でると、伸びをするようにぐいぐいと頭を私の手のひらに押し付ける。
その時、どこからか子供の声が聞こえた。
「あっ、あの猫だ!」
「行けーっ」
私を見つけて、ちょうど脇にあった手すりのコンクリート柱にひょいっと飛び乗る。私だとわかっているようだ。
撫でよとばかりに頭を寄せるので、よしよしと撫でると、伸びをするようにぐいぐいと頭を私の手のひらに押し付ける。
その時、どこからか子供の声が聞こえた。
「あっ、あの猫だ!」
「行けーっ」
おむすびはその声に敏感に反応し、耳をぐいっと動かした。同時にぱっと声の方に目をやる。
3人のいかにも悪ガキ風の少年たちがこちらに向かって走ってくる。全速力だ。
おむすびは危険を察知とばかりに柱から飛び降り、一目散に民家の間に駆け込んでいった。
その素早さは、いつも見るおむすびののほほんとした様子からは、大きくかけ離れたものだった。
子供たちは猫にとってモンスターなんだろう。何を仕掛けてくるのか予想ができない。
猫は子供が嫌い、という話もよく聞く。
猫は子供が嫌い、という話もよく聞く。
おむすびは超人懐っこく、人間大好きの猫だ。そんなおむすびも、子供の恐ろしさをどこかで学んだのだろう。
思い返せばおむすびもノラ猫歴数年になるのではないだろうか。
フレンドリーなおむすびも、この数年の間に傷つけられたり、恐ろしい目に会ったりしたのかもしれない。
私が知らないだけなのだ。
警戒心を持たないとやっていけない、厳しいノラ猫の現実を垣間見た気がした。
おむすび編7に続きます
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