猫のしっぽ
私は猫のしっぽが大好き。
キッチンに入って、喜びに打ち震えるしっぽ。
ユズは嬉しさ余って、ピンと立つどころか反り返ります。
このクエスチョンマークみたいな形も好き。
なにげなく、でも作為的に触れるしっぽ。
あたし、ここにいるわよ、って言ってます。
足に巻きつくしっぽ。
大好きって言ってくれてるのかな?
自分に注意を向けたい時は、しっぽでパシン!
こっちを見なさい、撫でなさいと命令してます。
イラついてるしっぽ。
床にパタンパタンと打ちつけます。
闘いもほどほどにお願いしますよ。
びっくりした時には、しっぽが爆発。
ごめんごめん。
驚かせちゃったね。
猫自身に巻きついて、くるりとまるまったしっぽの先端。
ぐっときますね。
で、ついついお願いしちゃいます。
もちろん断られますが。
クリスマスの本「エーリカ あるいは生きることの隠れた意味」
私の好きなドイツのイラストレーターにミヒャエル・ゾーヴァという人がいる。
画家、風刺漫画家でもある。
彼の作品には、動物をユーモラスに描いたイラストがたくさん。
もちろん猫のイラストも。
ゾーヴァが挿絵を手掛けたクリスマス本はたくさんあるけど、これは生活に疲れ果ててしまった女性ベティのクリスマスの物語。
クリスマスイブの夜、立ち寄った百貨店で、ベティは大きなピンクのブタのぬいぐるみに出くわす。
ガラス玉のような目は空のような青い色で、なんともいいようのない表情をしていた―こちらを信頼し、温和で好奇心が強く、冷静かつ、ある種の要領の良さを持ち、こう言っているかのように思えた。「なんだね、この大騒ぎは。物事はあるがままに受け入れるしかないよ。私を見てごらん。私はカーデーヴェーで売られている、しがないピンクのフラシ天のぬいぐるみだけど、生きていることに隠れた意味があるというのは本当なんだ」
「エーリカ」より
そしてベティは迷うことなくこのピンクのブタを買い求め、エーリカと名づける。
エーリカはすれ違う人々を笑顔にし、心を和ませ、小さな奇跡を起こしていく。
そしてベティもまたこのクリスマスの夜、生きることの隠れた意味を見つけるのだ。
そこにいるだけで、笑顔にしてくれる。
透き通ったきれいなガラス玉のような目。
そして、大切なことをさりげなく教えてくれる。
エーリカは、私にとっての猫の存在と似てるかもしれない。
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