朝の出勤前
私が家を出る時間帯、猫のおむすびは2階の窓辺で外を眺めていることが多い。
玄関を出て道路から2階の窓を見上げると、おむすびが私を見下ろしているのが見えるので、私は必ず手を振るんだけど決まって無反応。
やっぱりと思いながらも、手を振るのはやめられない。
おむすびがノラだった頃、お向かいさんの玄関前に座っていたおむすびが遠くから近づく私を見て、道路に降りてきたことがあった。
おむすびは道路に出たところで立ち止まり、じっとこちらを見定めていた。
そして近づいてきたのが私だと確信すると、鳴きながら寄ってきた。
その時、猫には遠くからでもある程度は特定の人間を見分ける能力があるのだと思った。
もしかしたら見分けたのではなく、風に乗った私の匂いを嗅ぎ分けたのかもしれないけど。
会社からの帰り
帰り道はだいたい疲れ切っていて、足取りも重い。
ストレスでイライラをひきずっている日もある。
帰り道の空は夕焼けだったり、一番星が出ていたりと季節によってまちまちだが、光が弱まり空の色も柔らかくなっている。
青の濃淡や雲のグラデーションを見ながら歩いていると、頭が空っぽになって自分を振り回し続けていた感情から解放される。
nekoさんのブログには、よく綺麗な空の画像が載っている。
可愛い猫さんと空の画像が、いつも癒してくれる。
我が家が近づいてくると、空を見上げるのはやめて急ぎ足になる。
リビングの窓辺でおむすびが外を眺めているのを見つけると、懲りずに手を振ってしまう。
おむすびはやっぱり私だとはわからない様子。
仏頂面で私を目で追っている。
玄関のドアを開けると、おむすびが迎えに出ている。
外で手を振っているのが私だとわかったからそこにいる?
いやいやそんなはずはない。
だったらガチャリと鍵の回る音で飛んできた?
それもない。
そんなに早く移動はできないはず。
ドアに近づく私の足音や、買い物袋をガサガサさせる音や、カバンの中の鍵を探す気配を感じたとか?
三太の帰り
夜、おむすびが廊下にじっと目をやったあと、玄関にいくことがある。
玄関を見つめている
するとその直後、カチャリと鍵の回る音がして三太が帰ってくる。
三太は待ち構えたおむすびに出迎えられる。
やっぱりおむすびは、ドアの外で三太が立てる音を聞きつけるみたいだ。
もしかしたら誰の足音かも聞き分けたりするのかな?
やっていそうな気がする。
おむすび編106に続きます
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