ノラ猫だったおむすびを捕獲して、病院で検査を終えて家に戻ってきました。
病院から帰って
我が家に着いて、玄関でキャリーケースをあけると、おむすびは辺りをきょろきょろとうかがいながら出て来た。
おむすびにとっては初めての場所で、新しい匂いがするだろうから、戸惑いでいっぱいだろう。
「ここが今日からあなたのおうちだよ。今日からあなたのことをおむすびと呼ぶからね」と声をかけ、そっとしておいた。
しばらくすると人間の住んでいるところだと理解したようで、不安な素振りも消えて家中のチェックを始めた。
ますはリビングから探検スタート
リビングから始まり、キッチンへ。キッチンの調理台に乗って(降ろしたいがここは我慢)ふんふんとあちこち匂いを嗅いでいるが、私たちは黙って見守る。
それから風呂場、2階と続く。
2階はエアコンをつけておらず、真夏の暑さがこもってサウナ状態なので数分で戻ってきた。
チェックを終えたおむすびは落ち着いたようで、いつもの甘えん坊に戻っていた。
よかった。病院に連れていったことを怒ってないみたいだ。
ホッと胸をなでおろした。
さすが元飼いネコ、わかってる
甘えたあと、なんとなくおむすびがソワソワしている。
もしかしてトイレ?
次の大仕事は、おむすびにトイレの場所を覚えてもらうことだ。
三太がおむすびを抱き上げてトイレの中に押し込む。おむすびはするっと出てきてしまう。
「トイレはまだしたくないのかな?」と私。
「じゃ、さっきの落ち着かない感じはなんだったんだ?」と三太。
猫初心者まる出しの会話だ。
「でもやっぱりソワソワしてるよね」と私。
「おむすび!おいで。こっちにおいで!」三太が呼ぶ。
すると素直にやってきたおむすび、なんと今度は自分からトイレに入ってオシッコした!
私たちは大喜びだった。
おむすびの成し遂げた快挙に手を叩いて喜び「賢い猫だ」を連発した(早くも飼い主バカ)。
ゆっくりおやすみ、おむすび
大仕事を終え、さすがに疲れてしまった。リビングで一休みだ。
おむすびも疲れたんだろう。私たちの傍らでくつろぎ、すぐに眠ってしまった。
しばらくして三太が寝室で休むと言って2階へ上がっていった。
私は手作り爪とぎを作るため、ダイニングテーブルの足に昨日購入したロープをぐるぐると巻く作業を始めた。
テーブルの脇に座って作業していると、うとうとしていたおむすびが起きてこちらにやってきた。
私はロープをテーブル脚に巻きつけながら心の中で言った。
もう暑い外で過ごさなくていいんだよ。ここはあなただけの縄張りだからね。
横に投げ出した私の足に、おむすびの足がそうっと乗るのを感じた。そしてそのまま頭をのせて、またおむすびは眠りについた。
おむすび編19に続きます
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