猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴っていきます

あなどってはいけない、ウィルス性胃腸炎

腹痛と吐き気

 
今までウィルス性胃腸炎なるものにかかったことがなかったので、その恐ろしさを私は知らずにいた。
とにかくノロの感染力はすごい、ということだけは知っていた。
でもそうと知っただけで、帰宅時の手洗いうがいはともかく(本当は手首や顔も洗いなさいという専門家もいる)、仕事中にちょっとチョコレートでもつまもう、などという時に果たして手を洗いにいくものか?
 

 

ウィルスは一気に私を追いつめた

 
そんな隙だらけの私に、ウィルスが襲いかかったのは先週の日曜日だった。
朝方「なんか寒いな」「ちょっとお腹痛いかも」と思いながらうつらうつらして、猫にエサをやらなければと起きた。
ちょっとお腹がおかしいな、と思いながらトイレへ。ここでお腹をこわしていることがわかった。
手を洗って、ちょっと水を飲んで、猫の朝ごはんのしたくを始めようと思ったら、またトイレに行きたくなった。今度はさっきより重傷であった。一体いつ私はトイレから出られるんだ?
体中の水分が全部出て行きそうな勢いで、さすがに青ざめる。

で、トイレで青ざめていたら、次の刺客は吐き気。強烈にムカムカしてきた。もう我慢できないッ、と吐いたら胃の中に何もないので何も出てこない。胃液さえも出ない。
何も出ないのに吐き気はおさまらない。もうこの時点でへとへとだ。

トイレを出て、手を洗って、よろよろしながら猫のエサの準備にとりかかろうとするが、またしても強烈な吐き気。立っていられず、フトンに直行した。
 
 
半分眠っているような状態で、とにかく水だけは摂らなければとやっとの思いで起き上がる以外は、夕方まで起きることはなかった。
出すものは全部出してしまったからか、トイレには一切行かなかった。
ムカムカ感は続いていたが、吐きそうなほどではなくなったので、夕方下の階に降りた。起きるには相当な強い意志の力が必要だった。
 
体の中の力と名のつくものは全て奪われ、あらゆるものが枯渇している気がする。
とにかくキッチンに行って、水だ。
調理台に寄りかかって水を飲む。
夫が「明日会社どうするの?」と聞くので、典型的な勤勉日本人よろしく「行くよ」と答えた。

答えた直後に目の前がチカチカしてきた。立っていられずその場に座り込んだ。
これはただごとじゃないぞ、とここで初めて危機感を覚えた。
 
チカチカが落ちつくのを待って、コタツの座椅子に倒れこむ。
熱を測ってみると37.8℃。
 
夫は熱があることを知ってパソコンでググり、「ただの食あたりじゃないね。明日病院行こう」と言う。
コタツでぐったりしながら、私は心の中でインフルエンザB型かもしれないと思った。このだるさ、胃腸のダメージ。
きっとそうに違いない。
 

 

 

かかりつけの医院へ

 
翌日、少し気分はマシになっていた。熱は37℃。近所の医院へ向かう。
待合室は案外空いていて、3人しかいない。去年インフルエンザで来院した時は大流行の最盛期、1月だったので大入り満員であった。

順番がまわってきて、呼ばれて診察室に入る。
「どうしましたぁ?」とセンセイ。私はかったるい声で昨日からの経緯を説明する。ふんふん、とうなづきながらカルテに書き込むセンセイ。

センセイ「最近生もの食べました?」
「はい、金曜の夜にお刺身食べました。でも、一緒に食べた家族はなんともなってないです」
センセイ「その時貝類食べました?ホタテとかカキとか」
「ないです」
センセイ「ふんふん。体のフシブシが痛かったりします?」(いよいよ本命のインフル疑惑の検証だな?)
「フシブシはいたくないですけど、頭いたいです」
センセイ「なーるほど。発症の数日前は人込みに出たりしました?」(ん?インフルについてもっと深くツッコまないの?まさかインフル疑惑は早くも排除されたのか?)
「普通に電車のって会社行ったりしてました」
センセイ「わかりました!おなかの触診しましょう!そこに横になって下さーい」ええーっ?
 
鼻の穴に綿棒ツッコんでインフルエンザ菌を採取するんじゃないの?インフルじゃなきゃなんなわけ?と思いながら触診を受け、採血された。
採血の結果、結論はウィルス性胃腸炎であった。

センセイ「この数値見て。白血球数が高いでしょ?ウィルスと戦ってるんですね。寒くて乾燥した時期はノロとか流行るんですよ。もう今ノロ流行ってますからね。でもウィルスの種類の特定は、専門の機関に出さないとわからないので、これがノロかどうかはわかりません!」
いやノロだろ。
 
そして胃のムカムカを鎮める漢方、胃の薬、下痢に効く薬を処方されて帰ってきた。
薬を飲むからには、何か食べなければいけないので(できれば何も食べたくない)夫の作ってくれたおかゆを食べた。
ご飯茶わんに半分ほどの量を食べただけで、それ以上は食べられない。
 

指標

 

その後ゆるやかに回復

 
3日めはわずかなムカムカが続いて、食事はあいかわらずおかゆ、1日中寝ていた。
 
4日めには、ムカムカがなくなり、体のだるさ以外は問題なくなった。
熱も下がり、夕方夫が買って食べているお弁当がおいしそうだな、と思えるまでになった。
 
5日めには、センセイがウンコが普通になれば会社行っていいですよ、と言ったので、出社した。
使い物にならないとはこのこと。溜まったメールを前に「こんなもの読みたくもない、理解したくもない」と心の底から思う。
処理したものはチェッカーに「ここ抜けてるよ。復帰はまだまだだね~」と返されたりした。
午後には強烈な睡魔。
 
6日めには、やっと人並みになった。頑張ればいつもの速度で歩ける。(普段の私は、早足の後輩に「えびねさん、歩くの早くて追いつけませんよ」と言われるほどせかせか歩く)
 
去年のインフルといい、今回の胃腸炎といい、ストレスによる免疫力低下によるものだと、私は信じて疑わない。
ストレスは万病のもとだ。
 
今回、病後のリカバリーはインフルより早かった。これも個体差や重度に左右されるのだろうが。
程度の差こそあれ、ダメージはインフルに似たものがある。
ウィルス性胃腸炎、侮るなかれ。