アオイ「あっち行ってよ!」
新旧交代
先日、私の座椅子の近くに、変なスポンジみたいなものが落ちていた。
なんだ?これ。
よくよく見ると、座椅子の端っこの布が破れていて、そこからウニョウニョと気色悪いワタが出ていた。
うちの猫も立派な大人だから、さすがにこの怪しいワタを飲み込むことはないだろうけど、この座椅子もかれこれ10年以上使っていることだし、お役御免にすることに決めた。
処分すると決まると、なにかと思い出が甦ってくるもの。
おむすびが、いつも占領していたこの座椅子。
アオイもユズも、いっぱいここで寝たね。
思い返してたら、なんか名残惜しくなってきたぞ。
思い出に浸っていてもしょうがないので、古い座椅子を粗大ごみに出し、新しく買った座椅子を置いた。
すると、なんの躊躇もなしに猫が乗る乗る。
少しくらい警戒してみたら?
椅子の所有権
実際は私の椅子でも、猫が「これ、あたしの」と言えば、それは猫のものだ。
アオイがいつものように、座椅子でまったり。
そこへユズがやってきた。
近づいてきたユズを、眼光鋭く見つめるアオイ。
あたしリラックス中にゃんだけど、いったいにゃに用かしら?
ユズは案の定、自分も椅子に乗りたくなったらしい。
猫も人と同じで、誰かが持っていると自分も欲しくなるのかな。
猫にお願いというワードはない。
だいたい、いつも命令形。
当然、アオイはビシッと拒絶する。
ユズは意外にあっさり引き下がって、別の寝場所をさがしにいった。
そして実際の所有者、私。
疲れたんですよ。
ちょこっと半分、使わせてもらえませんかね?
「座らせてあげてもいいけど」という風に私を見上げる。
条件あり?
なんでしょうか?
いつもバタバタと動き回って、どっしりと落ち着くことがない私。
ずっと座っていたいのはやまやまだけど、やらなきゃいけないことがたくさんあるから、10分だけ休みたいんだよねぇ。
アオイにしてみたら、ウトウトしかけた頃に立ち上がられるのはきっと迷惑。
人の寝入りばなを襲う猫とは、お互い様なんじゃないの?と思うけど。
やめたらやめたで、なんだか気に食わなさそうなアオイなのだった。
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