上から狙う、茶色いあたま
「お客様は神様です」の功罪
未だに賑やかなお店での飲食は怖くて行けてないので、これはコロナ前の話になります。
ある土曜の夕方、ハングリータイガーに行った。
店はとても混んでいて、店員さんたちは忙しそう。
食事をしていると、隣のテーブルのおじさんが店員さんを呼びつけて「ライスが来てない」と文句を言い出した。
おじさんの方をチラッと見ると、4人の家族連れだった。
もうみんな食べ終わっていて、皿は空になっていた。
「待っても待っても来ないから肉は食べちゃったけど、どうしてくれる?」とおじさん。
困る店員さん。
なんでお肉を食べる前に「早くライスください」と言わなかったのかね?
結局支配人がやってきて謝罪し「料金はいただきませんので」ということで収まった。
ここで、おじさんの家族がこれまで言葉を一言も発していないことに気づいた。
普通なら、おじさんが肉を食べる前に「早くライス催促しなよ」と言うか、代わりに店員さんに「ライス持ってきて」と頼むんじゃない?
まぁ、この家族についてはさておき。
このケースは明らかに店側のミスなんだけど、おじさんをたちの悪いクレーマーにしている原因のひとつに、買う人=上、売る人=下という意識があるんだろう。
場面はかわり、職場で同僚が取引先のことで愚痴っていたことがあった。
取引先にあちらの言い分を強く主張された、というのだ。
同僚の「客はこっちなのに」という一言を聞いて、昭和に流行った歌謡曲の「お客様は神様です」という有名なセリフが頭に浮かんだ。
もしからしたらこのセリフ、日本人のこういった上下関係の意識づけに一役かってきたんじゃないだろうか。
今は平成を経て令和だけど、こういう観念は親から子へ伝達する。
海外に行くと、ニコリともしない店員さんはたくさんいる。
愛想笑いをしないという文化もあると思うけど、もしかして怒ってる?と聞きたくなるような人さえいる。
とにかく彼らにとって、売り手と買い手は対等なんだろう。
支払う金額に見合った商品を、不快感なく手に入れられれば取引は成立する。
無料の笑顔や腰の低さは求めなくてもいいんじゃない?って思うんだけど。
ところで、猫は神対応するのか?
我が家では誰が上で誰が下とか無しでやってるけど、実際のところ人は猫にお仕えする身。
え?猫もたまには神対応してくれるんでしょ、って?
答えはNOです。
少なくともうちの猫は。
体調が悪くて、コタツで横になった。
ゴハンの時間だけど、もう少しだけ待ってくれる?
ユズはしかたなく、横で待ってる。
でも10分もすると。
体にムチ打って、用意しました。
ドアの前に座るアオイ。
廊下に出たいという意思表示だ。
ちょっと、今取り込み中なのよ。
はいはい、わかりましたよ。
猫は人使いが荒いのです。
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