バリバリと盛大に爪とぎ中
最近物忘れが一段とひどくなった。
隣の部屋に行って何を取りにきたのかわからなくなる、なんて可愛いもの。
最近はニワトリ並みに、3歩歩いただけで忘れる。
例えば、料理中に冷蔵庫の扉をあけて、何を出そうとしてたんだっけ?と自分に問いかけたりする。
考えてもわからないので調理台を振り返り、「あっ、醤油を出そうとしてたんだ」と思い出す。
調味料の王道を行く醤油、日本人の心醤油、その醤油を忘れるなんて結構ショックなものだ。
忘れることの大切さ
老化による私の物忘れ問題はあっちに置いておいて、忘却というのは生きるものにとって、なくてはならない機能だ。
忘れることをしなかったら、記憶容量はパンクしてしまう。
物事の細部を省略し(つまり忘れて)記憶を簡略化することによって、頭の中のデータはすっきりと整理することができる。
更に、嫌な記憶や悲しい記憶をいつまでも明瞭に覚えていたら、人生は不幸だ。
気が狂ってしまうだろう。
猫は忘れっぽいのか?寛大なのか?
猫と暮らしていると、猫のものを忘れるスピードの早さがありがたい、と思うことがよくある。
例えば、誤って猫を蹴とばしてしまった時。
猫はなぜか、よく歩く人の前に回り込む。
洗濯物を抱えたりしていると、足元が見えないからうっかり蹴とばしてしまう。
蹴とばした直後は、不満そうにうにゃうにゃ言っているが、「ごめんねー大丈夫?」などと撫でまわしながらご機嫌をとっていると、すぐに忘れてゴロゴロ言い出す。
ありがたや。
オモチャに夢中な時も移り気
爪とぎはたくさんあった方がよいだろうと、私は手作りの爪とぎを作った。
ダイニングテーブルの足に紐をぐるぐる巻いたのだ。
こんな感じ。下のホットマットも猫用。
最初の頃は綿と麻と2本巻いていた。
だが、麻の方はバリバリやった後に細かい繊維が空中に舞うので、猫の健康に良くない気がして、今は綿のみにしている。
私が時間をかけて作ったその爪とぎを、おむすびは最初なかなか使ってくれなかった。
そこで夫の三太が、おもちゃで釣って研がせようと試みた。
三太の思惑通り、おむすびは爪を研いでくれた。
バリバリやっている最中、自分がネズミを狩ろうとしていたことは、すっかり忘却の彼方に消え去ったかのように見えた。
あるいは、反射的に研いだだけなのかもしれないが。
まぁどちらにしても、ありがたや。
おむすび編60に続きます
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