猫と比べて自分はなんてへなちょこなんだろう、と思うことがある。
生き抜く力
野良の仔猫の生存率は50%と言われている。
満足に食べられなかったり、天敵に襲われたり、病気になったりして半分が死んでしまう。
大人になれたとしても、平均寿命は3歳~5歳と短い。
それだけ厳しい環境を、野良猫たちは生きている。
先代の猫のおむすびは元飼い猫で、捨てられて野良猫になった。
家から追い出されて毎日のエサや寝床を突然失うなんて、私には想像するだけで苦しい。
おむすびは、うちに迎えられるまでの数年間を外で生きた。
頭から血を流していたこともあるそうだ(近所の奥さん談)。
他の野良猫によくギャーギャー脅されていたから、その猫にやられたのかもしれない。
もしかしたらその時に、猫エイズに感染してしまったのかもしれない。
持ち前の人懐っこさで、Kさんというおうちの人に餌をもらっているようだった。
けれど充分な量ではなかったのか、ゴミを漁っているところを三太が見かけたこともあった。
おむすびは平気で猫を捨てる人間を恨むことなく、へこたれず、うだるような夏も、凍える冬も、台風も逞しく乗り越えた。
おむすび、すごい!
おむすび、えらかった!
私だったら、すぐに野垂れ死にすると思う。
保護者アオイ
アオイは、ゴミ捨て場のゴミを漁っているところを保護された。
その時はひとりぼっちだったらしい。
当時アオイは生後2ヶ月ほど。
親離れには早いので、家族とはぐれてしまったのかもしれない。
どんなに心細かっただろう。
そんなアオイも大人になって、母性を垣間見せることがある。
例えばユズの毛づくろいをしてあげる時とか。
そしてこの私にも、保護者のようにぴったりとくっつく。
もう少しで蹴とばすところ。
あぶないあぶない。
足の間でアオイがぐっすり寝ているので、起こさないように立ち上がった。
ちょっとお茶を淹れて、3分で戻ってくるつもり。
お湯をわかしてたら、アオイが追いかけてきた。
今度はちゃんと「戻るから」と言って立つ。
だけど来ちゃうのね。
身体の弱い子でいろいろあったけど、ちゃんと大人になった。
お母さん猫みたいな顔して、私のこともぺろぺろ舐める。
愛おしくてたまりません。
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