猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

腰ぱんの要求

 

茶トラの猫
カッコつけユズ

村上春樹と猫

 

私は村上春樹の愛読者だ。
初めて読んだのは「1973年のピンボール」が文庫化された頃。

 
その時の私は10代であまりにも若く、深い意味を読みとることはできなかったが「この本、すごく好きだ」と思った。
これだけの長い年月、飽きることなくファンでいられたのは村上春樹だけだと思う。

 

村上春樹は著書だけでなく色んな場で社会的な発言もしている。
愛読者であるか否かに関係なく、その意見に頷くことは多い。


でも、妄信的に支持してるわけでもないから、賛同できないことだってある。

違和感を覚えて印象に残っているのは、猫に関するあるエッセイだ。
エッセイ本も山ほどあるので、どの本だったっけ?と迷いながら、本棚を探してみた。
目次のおかげで、拍子抜けするほど簡単に見つかった。

エッセイ本「村上朝日堂」の中の「あたり猫とスカ猫」というタイトルのページだ。

村上氏いわく、猫には当たりとスカがいる、というのだ。
そして、当たりは3.5匹から4匹に一匹の確率でいるという。

これが私にはどうしてもわからない。


私には、今まで3匹の猫と暮らした経験がある。
私にとってスカ猫なんていないから、どれも当たりということなのか?

いやこれは、村上春樹の言いたいこととは違うんだろうな。

 

そもそも、猫というものの存在のとらえ方からして違うんだろう。
愛するとウザいほど距離を置けなくなる私は、飼い主バカの上級者、ということなのかもしれない。

 


腰ぱん大好き

 

ユズは腰ぱんが大好き。

コーヒーを飲む女

通り過ぎる猫


寄ってきたけどどっか行っちゃったな、と思って後ろを振り返ると、お尻をこっちに向けてぱんぱんを要求していたりする。

叩いて、と言ってる猫

気が付いた女


わかりにくいったらありゃしない。

たたいてあげる女

 


三太にもよくこれをやっていて、三太の視界に入らないところで一生懸命お尻を向けて腰を浮かせている。

で、私は三太に「後ろで待ってるよ」と教えてあげる。
三太は体をねじって、やりにくそうにパンパンしている。

とにかくユズは気長に待つ。
わかりやすく尻尾でビシッと叩いて、知らせてくれればいいのにね。

 

ところで私は時々、複雑な気持ちになることがある。

ストップをかける猫


途中で、パンパンしている箇所をナメナメするのだ。

なめなめする猫


私はちょっと傷つく。

続きを促す猫



一方アオイは、腰ぱんが嫌い。
軽くたたいても逃げてしまう。

腰ぱんしてもらってゴキゲンなユズを、アオイは向こうから怪訝そうに見ている。

怪訝に見る猫


その顔にはいつも「変態じゃないの?」と書いてあるのだった。

 

 

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