猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴っていきます

幸せそうな顔には敵わない おむすび編98

今週のお題「お父さん」

 

前足を舐める猫
んべんべ

私の父は、ものを捨てない人だった。
ゴミ置き場からひと様の捨てたラジカセ(ラジオとカセットデッキが合体したもの)を拾ってきて、直して使っていたことがある。
今となってはそれも思い出だが、当時は恥ずかしかった。

 

父が残したもの

 

買った商品が入っていたきれいなビニール袋なんかも、捨てずに取っておいていた。
それが後々どんな用途に使われたのかは知る由もないけれど、貧乏くさくてやだな、と心の中で思っていた。

確かにうちは金持ちとは程遠かった。
家はボロいし、エアコンもなかった。まぁ、隙間風の吹く家にエアコンなんてつけても意味はなかったんだろうし。
家族揃って外食や旅行、なんていうのもなかった。

父が亡くなって何年も経った頃、友人と食事をしながら「私の父がものを捨てない人で・・・」という話をした。
すると友人は「それって素晴らしいことじゃない?」と言ったのだ。
私はびっくりして言葉につまった。
「だって、ものを大切にしてるってことでしょ。あるべき姿だよね」と友人は言った。

その時私は、見栄だけで批判的になっていたんだ、ということに気づいた。
貧しくても富んでいても、そんな風にものを大切にすることは正しい。

 

ミニマリストには憧れる。
最小限のものでスッキリ暮らしたい。
でも、ものを捨てない家庭で育った私は、基本的にものを捨てられない。

父が亡くなって、ずいぶん長い年月が経った。
今は使わないけどいつか使えそうと、引き出しにものを仕舞う時、厳しくて怖くて時に嫌いだった父の精神が、自分の中に生きていることを思い知らされる。

 

幸せそうな顔には敵わない

 
片づけを始めるともともとそういう作業が苦手なので、すぐに休みたくなる。

一休み


ちょっとだけ、と思ってリビングで腰をおろすと、間髪いれずに猫のおむすびがやってくる。

 

近づく猫

猫というのは、私の膝を自分の椅子だと思っているらしい。

膝に乗りたい

猫を制止する

膝にパソコンを置いていると、無理やりパソコンに乗ろうとするので、仕方なくテーブルを引き寄せてパソコンを置く。

椅子を引き寄せる

パソコンを置く

 

おむすびを膝に乗せると、テーブルの上のパソコンが遠い。
手を伸ばしても、キーボードに届かない。

パソコンが遠い

膝の上では、おむすびが毛繕いを始める。
それが終わったら本格的に寝るつもりだな?
2階にもどって、続きをしたいんだけどな。

困った。

膝の上のおむすびをぼんやり見ていたら、片づけは今日でなくてもいいか、という気になってきた。
おむすびは、とても満ち足りた顔で前足を舐めている。

猫の幸せそうな顔


足るを知る、という言葉を思い出した。

もっともっと、と欲しがっても幸せになれるとは限らない。

目の前の幸せそうな顔、それが私を幸せにしてくれる。


おむすび編99に続きます

 

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