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あたしって可愛いのよ!
アオイはたまに素っ気ないこともありましたが、根は甘えん坊でした。
うしろにいるんだからね、早く気づいて!
ここで寝るわ。
えびねは私の椅子にゃのよ。
あたしを置いて出かけるにゃんて、許さないんだからね。
うれしー。
ここからの景色は絶景なにょよ。
自分がかわいいってことを知っていたような気がします。
魔性の女
私が今まで出会った魔性の女はふたり、どちらも以前勤めていた会社の同僚。
ふたりに共通していたのは、
・さして美人でも可愛くもない
・あまり垢抜けていない
・主におじさん、モテない男にウケる
だった。
余談だけど、私には女優並みの美人な友人がいるが 彼女はまったく魔性ではない。
魔性なんて持ち合わせてなくても かわい子ぶらなくても媚びなくても、その美貌ゆえにメンズがうようよと寄ってくる。
私が出会った魔性女のひとりは、同じ人事部に所属していた同僚だった。
クラスにいたら あまり目立たないような地味な感じの女性だけど、あちこちでオジサンの心をくすぐっているというウワサ。
その頃私は 同じフロアで働いていた三太と結婚間近だったので、結婚のことは誰もが知っている状況だった。
ある日、三太が言った。「今日○○さん(魔性女)が いきなりググッと接近してきてびっくりした」
私 「まわりに人が居なかったの?」
三太「居なかったな」
私 「接近ってどのくらい?」
三太「胸がくっつくんじゃないかと思うくらい」
彼女の行為は意図的なものなのか、はたまた本能的で手あたり次第的なものなのか?
意図的なのであれば、私に喧嘩を売っているようなもの。
彼女の意図はわからずじまいだったけど、そのあとちょっとした彼女がらみの嫌な出来事があった。
ある日、私は上司Tに個室に呼ばれた。
上司「えびねさん、最近技術部のSさんとメールをやりとりしてるね」
そう、最近私のもとにSさんが、魔性女が仕事終わりに上司Tと会っている、という密告をしてきたのだ(確かに上司Tは彼女にデレデレしていた)。
私は驚き、その後何度かメールのやりとりをしたのだった。
上司「そういうのやめなさいよ」
私 「えっ?!なんで私のメールを見たんですか?」
上司「最近人事異動の情報が事前に漏れてるからだよ、あんたじゃないの?」
私 「私は絶対に漏らしてません!それから、人のことを『あんた』とか言うのやめてもらえます?!」
上司は、私の強い口調と軽蔑の一瞥で ひるんで黙った。
私はクソ真面目だったので、三太にだって人事情報を漏らしたことはなかった。
Sさんからは、魔性女が人事の機密情報を漏らしている、と聞いていた。
彼女が、夢中にさせている冴えない男性社員に異動情報をバラしているのだという。
アホな上司Tは彼女を疑うことなく、私の方に疑惑の目を向けてきた。
私は疑いをかけられ あんた呼ばわりされてカッカしていたけど、Sさんの話はまた聞きで確証を得てなかったので言えなかった。
「○○さん(魔性女)のメールも見ましたか?」くらい言っときゃよかった。
それから間もなく、私は他部署に異動させられた。
上司Tは「夫婦が同じフロアにいるのもよくないからね」とほざいていたけど、私のことが気に入らなかったからに違いない。
彼女は30代に訪れたモテ期で、急上昇した自分の値打ちを愉しんでいたのかもしれない。
それでもやはり 私は魔性なんて要らない、と思うのだった。
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