猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

人間って ふしぎ

猫はご満悦
甘えん坊だった おむすび



おむは昔、お寺のおうちに住んでました。

でも ある日とつぜん、おうちに入れてもらえなくなりました。

締め出された猫


いっぱいお願いしたけど、入れてもらえませんでした。

どうしてだったんだろう?

 


だから、おむはそれからお外で暮らすようになりました。

 

男の子、おとなの人、へんな人

 

男の子たちはおもしろがって、おむを追いまわしました。

クソガキ


石を投げてきた子もいました。

どうしてあんなこと するんだろう?

 

 

 

おとなの人は おむを見るとやってきて、なでたり「かわいいねー」とか言いました。

 

猫に構う人


でも気がすむと、さっさと離れていきました。

おむはもっとたくさんなでなでしてほしかったし、ごはんもほしかったのに。
みんなおうちに帰って ドアをパタンとしめて、おむのことは忘れてしまいます。

 

 

 

ある日、ちょっとへんな人に会いました。
おむを見ないようにして、すっと通りすぎていきました。

 

出会い


そして遠くから振りかえって、おむのことをじっと見ていました。

振り返る人


それからちょっと歩いて、また振りかえって おむを見ていました。

 

 

ある夜、その人がいるのを見つけました。

おむは近よって「ごはんをください」と言ってみました。

その人はびっくりして、こまったような顔をしました。
そして「ちょっとまって」と言って家にはいり、食べるものをくれました。

 

外でごはん

 

よくわからないけど ここにいよう、って思いました。

 

 

それからおむは、この家のドアのまえに住みました。

毎日、へんな人がごはんをくれました。

 

 

いつもおむのことをいびっていたドラ猫は「おまえ!あっちいけ!人間のにおいがしやがる」とわめきました。

 

ケンカの仲裁


そのわめき声をきいて、家からそのへんな人が飛びだしてきたこともあります。

 

おむすびだけのおうち

 

少しして、おむはその人(えびねといいます)の家の子になりました。

えびねは おむに「ここは あなただけのなわばりだから、もうビクビクしなくていいんだよ」と言いました。

 

ごはん、夕方のおやつ、トリのスープを毎日たべました。

家の中でごはん


たくさん遊んで、大好きなおひざにのりました。

 

膝に乗る猫


えびねや三太とおしゃべりして、一緒にねました。

猫と一緒に寝る


えびねはお外からかえってくると、毎日「おむさん大好き!うちに来てくれて ありがとね」といいました。

甘える猫

頭突き



でも時々、ため息をついたり こわい顔をしていることもありました。


落ち込む人


おむが近くにいって話しかけると、えびねはやっとニコッとしました。


大好きなおむがそばにいるのに、なんで お外でのことで落ちこむのかな?

 

 

 

それからおむは、持っていた病気がわるくなって、天国にいきました。
天国にいったあとも、おむはよくおうちに帰っています。

 

えびねは今でも、たまにおむのことを思いだしてなみだぐみます。

 

泣く人と猫


「おむはここにいますよ」
って話しかけても きこえません。
おむの姿も見えません。

人間って、どうして大事なものほど見えないのかな?

 

 

 

人間って、

とっても ふしぎです。

 

猫とお月見



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