典型的懲りないヒト
花粉の季節
今、まさに花粉の飛散がピークだ。
私は目がかゆいくらいでとどまっているけど、三太はひどい花粉症。
目はもちろんかゆい。
喉も痛い。
ハナも出るから、ティッシュペーパーが手放せない。
平均的な家庭のティッシュペーパー消費量を私は知らないが、私個人的には平時なら1ヶ月に1箱も使わない。
猫を飼うとティッシュを使う機会も増えるがそれはさておき、三太と住み始めて花粉の季節、毎週ゴミ箱に白いティッシュの山ができているのには驚愕した。
そんな我が家なので、コロナでティッシュペーパーの買占め始まった時には焦った。
買占めなんかが起こると、私の元来のケチ根性にスイッチが入る。
無駄遣いは許さん、と鼻息荒くなってくる。
猫のペーパー好き
鼻息荒い私と、ティッシュペーパーいたずら大好きユズ、たまに鉢合わせする緊張の一瞬がある。
普段はティッシュの箱をひっくり返して置き、いたずらされないようにしているのだけど、時々うっかり忘れてしまう。
箱からティッシュがふんわりと出ているのを見つけると、まるで手招きでもしているように見えるのか、とにかくユズはウズウズしてくるらしい。
とりあえず、人がいないことを確認。
右よし!左よし!
まず噛みしめてみる。
味わい深いのか?
それとも歯がムズムズするのか?
この前、先生に診てもらったばっかりだよね?
今度は、ティッシュを箱から次々と引っ張り出す。
調子に乗って、何枚も何枚も。
オイオイ、限りある資源なんだよ。
ユズはどうしてペーパーが好きなんだろう?
トイレットペーパーも、無残な姿にしてくれる。
箱から引っ張り出すシュッシュッという音を聞きつけて、私が駆けつける。
ユズ!やってくれたな。
私の頭から角がにょきにょき生えてきたので、逃げ出すユズ。
逃げ足は速い。
私は逃げたユズに忍び寄り、不気味なまでに心優しく教え諭す。
というか、じんわり脅す。
だけどそれを忘れた頃には、残念なことにまた私は懲りないユズの犯行現場をおさえることになるのだ。
そもそも誰が悪いのかって?
もちろん、ティッシュの箱をひっくり返し忘れた人間です。
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