テスト順位
私が中学1年のある日、母が言った。
「メイコおばさんから言われたんだけど、ユウキくん(私のいとこ)がこの前1年生のテスト順位発表を見たんだって」
む?
1年って私の学年じゃないか。
ユウキは中学3年生。
なぜわざわざ、違う学年の発表を見に来た?
「でね」と母。
「チサコちゃん(これもいとこ)が〇位(1桁)で、えびねが〇〇位(2桁)だったよって、言ったんだって」
今はどうか知らないが、私の中学時代は学年で点数順にして廊下に張り出す、というえげつないことをしていた。
それをわざわざ見に来て、親に報告する根性。
そしてそれをまた、わざわざ私の母に言う親の根性。
つくづく苦手だ。
ところでその後、私がその秀才チサコに追いつき追い越そうと思ったか?というと、思わなかった。
チサコがハーバードを目指しても、私は東大でいい、と思っていた。
(あくまでたとえです。比喩が現実ととんでもなく乖離している点は、どうかご容赦を)
私は昔から負けず嫌いだったけど、チサコをライバル視する気は毛頭なかった。
負けても気にならないこと
成績でチサコに負けていたことが、なぜ気にならなかったのかというと、たぶんどうでもよかったからだ。
ここでは書かないけど、当時の私には将来の夢があった。
好きで得意なものがあって、目指すものがあった。
だからテストの点数で負けても、負けてる気がしなかったのだ。
結局大人になって私は夢を実現できなかったけど、あのころ夢があって良かったなと思う。
なかったら、チサコにライバル意識を燃やして躍起になってた気がする。
そういう自分は、あんまり好きじゃない。
お互いがライバル
アオイは、体の大きさがユズの半分。
でも、負けん気はユズ以上。
まだ勝負はついてにゃいわよっ。
ねぇアオイ、たぶんユズは小さなアオイに遠慮してるんだと思うよ。
うちに来た人は、アオイを見ると10人に9人は「可愛いですね~」と頬をゆるめて言う。
知らない声がすると、風のようにすっ飛んで隠れるユズ。
なんだよぅ。アオイばっかり褒めて。
悔しかったら、隠れてないで出てきてごらん。
顔を見せて、「可愛い」と言ってもらえるかは保障できないけど。
まぁ、飼い主に毎日言われてるんだから、いいじゃないの?
読んで下さりありがとうございます
人気ブログランキングはコチラ
お手数おかけします