猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

負けず嫌い

向かい合う猫

 

テスト順位

 

私が中学1年のある日、母が言った。

「メイコおばさんから言われたんだけど、ユウキくん(私のいとこ)がこの前1年生のテスト順位発表を見たんだって」

む?
1年って私の学年じゃないか。


ユウキは中学3年生。
なぜわざわざ、違う学年の発表を見に来た?


「でね」と母。
「チサコちゃん(これもいとこ)が〇位(1桁)で、えびねが〇〇位(2桁)だったよって、言ったんだって」

 

いとこ

 

今はどうか知らないが、私の中学時代は学年で点数順にして廊下に張り出す、というえげつないことをしていた。

それをわざわざ見に来て、親に報告する根性。
そしてそれをまた、わざわざ私の母に言う親の根性。

つくづく苦手だ。

 

中学生

 

ところでその後、私がその秀才チサコに追いつき追い越そうと思ったか?というと、思わなかった。

チサコがハーバードを目指しても、私は東大でいい、と思っていた。
(あくまでたとえです。比喩が現実ととんでもなく乖離している点は、どうかご容赦を)


私は昔から負けず嫌いだったけど、チサコをライバル視する気は毛頭なかった。

負けても気にならないこと

 

成績でチサコに負けていたことが、なぜ気にならなかったのかというと、たぶんどうでもよかったからだ。


ここでは書かないけど、当時の私には将来の夢があった。
好きで得意なものがあって、目指すものがあった。

だからテストの点数で負けても、負けてる気がしなかったのだ。


結局大人になって私は夢を実現できなかったけど、あのころ夢があって良かったなと思う。

 

なかったら、チサコにライバル意識を燃やして躍起になってた気がする。
そういう自分は、あんまり好きじゃない。

 

お互いがライバル

 

アオイは、体の大きさがユズの半分。


猫のけんか


でも、負けん気はユズ以上。

 

去る猫


まだ勝負はついてにゃいわよっ。

 

悔しがる猫


ねぇアオイ、たぶんユズは小さなアオイに遠慮してるんだと思うよ。

 

 

うちに来た人は、アオイを見ると10人に9人は「可愛いですね~」と頬をゆるめて言う。

宅配便の人



知らない声がすると、風のようにすっ飛んで隠れるユズ。

 

隠れる猫


なんだよぅ。アオイばっかり褒めて。

 

嫉妬する猫


悔しかったら、隠れてないで出てきてごらん。

顔を見せて、「可愛い」と言ってもらえるかは保障できないけど。

 

まぁ、飼い主に毎日言われてるんだから、いいじゃないの?

 

ソファの背に猫

 

 

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