おむすび
「撫でて~」
初代の猫、おむすびはもともと近所をうろついていた人懐っこいノラ猫だった。
いつからかうちの玄関に住みつき、私は数か月の間外でエサをあげていた。
情が移って放っておけなくなり、うちで飼うことに決めた。
一緒に生活を始めて、なんとなく漠然と心をすべて許してないと感じることがあった。
うまく言葉にできないけれど、1%だけ埋まらない何かがあった。
でも、夏が終わって涼しくなり一緒に寝るようになったら、その1%はたちまち埋まった。
ユズ
ブレブレですみません
茶トラのオス猫ユズは、初日こそ唸っていたが、3日もすると超甘えん坊な猫になった。
なんの迷いもなく私たち人間を信じていた。
3ヶ月の仔猫だったということもあるんだろうけど、さすが単純な男子。
アオイ
ちょっと憂い顔
アオイはしばらく、私たちにあまり心を開かなかった。
ユズが甘えたい放題で甘えているのを、いつも遠巻きにじっと見ていた。
アオイから甘えることが少なかったので、こちらからアオイを撫でにいくと逃げてしまうこともあった。
アオイに歩み寄ろうとすると見えない壁があって、つまづくたびに悲しい気持ちになった。
アオイにしてみても辛かっただろう。
甘えたいけど、甘えていいのかわからなかったんだと思う。
その一方で同居猫のユズは無邪気に甘えていて、アオイはずっと、アウェイ感でいっぱいだったんじゃないだろうか?
半年経って、アオイはどこにでもつきまとうようになり、迷うことなく膝に乗ってくれるようになった。
もう壁はない。
猫に信じてもらえるって、こんなに大変で嬉しいことなんだと、アオイが来て初めて思った。
長かったね~、アオイ。
信用してくれて嬉しいよ。
読んで下さりありがとうございます
人気ブログランキングはコチラ
お手数おかけします