今週のお題「私の好きなアイス」
幼い頃から、うちではおいしいものはみんなで分け合って食べる、という暗黙のルールがあった。
そのルールがあるがゆえに、自分に割り当てられた量がちょっぴりで、食べるたびに「いつかこれをどんぶり一杯分食べてみたい」と夢見ていたものがいくつかある。
階段の上から熱い視線
アイスの季節
そのひとつがアイスクリームだ。
パイントサイズといわれる500mlくらいの大容量のアイスがある。
今はハーゲンダッツをはじめいろんなアイスが手に入るけど、私の子供時代にはレディボーデンが主流だった。
このレディボーデンを買うと、家族分の小皿に取り分けてちびちびと食べるのが常だった。
自分が食べたいからと勝手に一人で食べるのはご法度であった。
このアイスを食べる時は家族みんなで食べる、という誰も口にはしない掟があったのだ。
アメリカのドラマで子供たちがこのパイントサイズのカップに大きなスプーンを突き刺して食べているのを見るたび、アメリカのスケールの大きさを感じたものである。
そしてテレビに熱い羨望の眼差しを向けながら思った、あぁ、私もアメリカンに直接スプーンでガシガシとすくって嫌になるまで食べてみたい!
ひとり暮らしを始めて、私はかねてからの「どんぶり一杯食べてみたい」夢をひとつひとつ叶えていった。
イチゴ、お寿司、そしてアイス。
そして食べたいだけ、たらふく食べてみて思った。
欲求は満たされるけど、みんなで食べた方が美味しい気がする・・・。
誰かと「これ甘すぎない?」とか言い合いながら、量ももうちょっと食べたいなと思うくらいがちょうどいい。
分かち合う、ということが心をこんなに満たすものだったとは・・。
忍耐の夏
夏は忍耐が肝心だ。
私はエアコンが嫌いなので、温度設定を真夏でも28℃くらいにしているのだが、猫のおむすびは私以上にエアコンが嫌い。
なにかと寒いアピールをしてくる。
人間にとって適温でも、おむすびファーストなので温度を上げる。
でもおむすびはなかなか離れてくれない。
何かの罰なのか?
夏の夜は、明け方にくっついてくることが多いが、どういうわけか夜中からぴったりくっついて寝ることがある。
寝室も猫仕様に温度高めなので、暑さに耐えきれずふとんをはぐが、それでも暑い。
湯たんぽを抱えて寝ているようなもんだ。
これもやはり何かの罰なのか?
目を開けてみると、おむすびがつぶらな瞳で私を見ている。
そのつぶらな瞳が、熱い。
熱すぎる。
おむすび編102に続きます
読んで下さりありがとうございます
人気ブログランキングはコチラ