猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

招かれざる客 おむすび編65

なにかを発見した時の顔

何かを発見した時の顔
 

私が生まれ育ったのは、首都圏だが自然豊かな海の町だ。

お隣に回覧板を回そうと道に出たら、イタチに遭遇したことがある。
タクシーに乗ると、運転手さんがよく「昨日タヌキを轢きそうになっちゃってね」なんて話していたっけ。

 実家には結構広い庭があって、柿の木、杏子の木、梅や椿、金木犀、サルスベリなどたくさんの木々があった。
父は花もたくさん植えていて、冬以外はいつも何かしらの花が咲いていた。

 

 招かれざる客 その1


ある日いつものように和室を横切ろうとした時のこと。
部屋の隅にベルトが落ちていた。
特に気にもせずに通り過ぎようとしたら、そのベルトがするすると動き出した。
ギョッとした。よく見るとそれは蛇だった。

蛇


多分アオダイショウだったと思う。
蛇はふすまを登って、欄間の間に消えていった。

 

風呂の中でも、蛇と遭遇したことがある。
風呂を掃除しようとして蓋を開けたら、前日の残り湯の中で蛇が泳いでいた。
ギャーッと叫び、慌てふためいて父を呼んだ。
父は素手で蛇の首をぬっとつかみ、窓の外に放り出した。


招かれざる客 その2

 

一時期、ねずみに悩まされた時があった。
最初は天井裏でカリカリやっている程度だったのだが、それだけでもかなり怖いものがあった。

これがいつか、家の中に降りてきて走り回るようになった。

ねずみ


ねずみと鉢合わせする恐怖と隣り合わせで、戦々恐々だった。
恐ろしくて何気なくスリッパも履けない。
履く前にはネズミがもぐっていないか、確認作業が必要になった。


最初天井裏だけだったカリカリ音も、箪笥の裏や押し入れなどから聞こえてくるようになり、押し入れの戸も恐ろしくて開けられなかった。


ハンターおむすび

うちの愛猫おむすび、ぱっと見はアメリカンショートヘアだ。
アメショーには、昔ネズミを捕まえるためのワーキングキャットとして船に乗っていた、という歴史がある。
MIX疑い濃厚なおむすびではあるが、アメショーの血が流れていることはおそらく確実なので、ネズミ捕りはお手のものだろう。

 
実家の家は両親が亡くなってしまったので随分前に取り壊してしまったが、もしおむすびを連れて行ったら大興奮かドン引きか、どっちだろう?

箪笥の裏

ねずみを追いかける猫


今はもういない両親と、姉と暮らした懐かしいぼろ屋の実家。

今でも時々夢に見る。

 

おむすび編66に続きます

 

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