猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴ります。

欲しいのは、心の平和 おむすび編135

 

瞑想する猫
猫は瞑想している?

 

私の会社員歴はかれこれ30年以上になる。
だけど組織というものが大嫌い。
人が集まり、上下関係がある場所には自然とドロドロしたものが沈殿するものだ。

その大嫌いな組織で働き続けるのは自分ひとりで稼ぐ能力がないからだけど、最近になって昔母に言われた言葉をしみじみと思い出す。

「あんたはサラリーマンには向いてないわ」
「じゃ、何なら向いてるわけ?」
「職人!」

母の言うことは的を射ていた。
私は尊敬できない人間からあれこれ命令されるのが嫌いだったし、好きなことには地道にストイックに打ち込むことができた。
この人と思える師と、これと思える職業があればその道もあったのかもしれない。

 

会社と上司

 

結局私は会社に勤め、13人の上司を経験した。
そして思うのは、上司はろくなもんじゃない(失礼)というか、部下を指導するにふさわしい人間ができた人ばかりじゃない、ということ。

わかりやすく女性のお尻を眺めている上司なんかもいた。

女性のお尻を眺める上司

まぁ、こんなのは可愛い方だ。

 

耐え難かったのは、えこひいきが激しく(もちろん私は贔屓されず)、聞く耳を持たず、気分屋で機嫌が悪いと大きな声を出し、仕事中に新聞を読む上司。(ヒマ?)
その上司は、お気に入り社員を遊ばせていた。

そのお気に入りさんは、誰から見ても明らかに仕事量が少なくて、毎日あちこちでおしゃべりして回り、自席にいれば上司や周りと雑談に興じていた。


仕事量の多かった私は毎日イライラしていた。

最悪の上司


そして疲れ果てて家に帰り、今日もどうでもいい人たちのことで無駄なエネルギーを使ってしまったと落ち込んだ。

落ち込む


こういうストレスはすごく体に悪い。

気ままな猫



直訴してどうにかなる職場じゃなかったし、こんなことを容認している上層部にも期待できなかったので、私は自分のイライラの根本を見極めてイライラしない方法を見出そうとした。

いろいろググっていたら、ズルしている人を許せないのはその組織をダメにする原因になるから、という記事があった。
思わず笑ってしまった。
だって帰属意識のかけらもない私にとって、組織なんてどうでも良かったのだから。

 

わざわざググるまでもなく、私は不公平が気に入らなかったのだ。
世の中は不公平に満ちているのに、自分の関わる世界の不公平は我慢ができない。
そんな自分も悲しかった。

 

そんな時、私はマインドフルネスを始めた。
マインドフルネスとは宗教色のない瞑想の一種のこと。ストレスの低減に役立つと言われている。

難しくて一筋縄ではいかないが、たまにうまくいくと幸せを味わえる。

絶え間なく押し寄せていた思考が消え、感覚だけが研ぎ澄まされる瞬間、自分が存在していることをただ感じる。
それがとても安らぐ。

おむすびの任務

 

おむすびは毎日気ままに過ごしているように見えるが、見方によってはこの家の平和を乱す原因を追い払うべく、日々尽力しているようにも見える。

窓の外を眺める猫

私の声に駆けつける


しょっちゅう私を監視してるけれど、私が困っていないか、悪い人間になっていないか注視しているのかも。

心配そうにのぞく猫


でも一緒にトイレに入るのはやめてもらえないかな。

トイレに一緒に入りたがる


トイレに危険はないから、チェックしなくてもいいのよ。

 
おむすび編136に続きます

 

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