パーソナルスペース
数日前、スーパーのレジで支払いをしていたら、後ろのオッチャンが距離をつめてきた。
その距離30cmほど。
コロナ禍じゃなくてもこの距離は近すぎる。
離れようとする私、遠のくレジの人。更に近づくオッチャン(オイオイ!)。
最後にはオッチャン、レジの人に「もう少しお待ちください」と言われていた。
会社で立ち話なんかしていると、時々「この人近いな」と思うことがある。
私は相手に悟られないようにじりじりと後ずさり、距離をとろうとする。
そしてあるところまでくると、相手がガバッと一歩近づき、私の努力は水の泡になる。
はたから見れば、少しずつ移動している変なふたりだ。
同僚などの知り合い同士の場合、パーソナルスペースは45cm以上と言われている。
自分の感覚は意外に平均的なのかな、と思った。
パーソナルスペースが近い人の特徴として、社交的、自信家、客観的、べったりしたつき合いを好む、などがあるという。
逆にパーソナルスペースの遠い人は、慎重、人見知り、自信がない、単独行動を好む、など。
自分はバッチリ遠い人の特徴に合致するけど、相手が人じゃなく猫となると、話は全然違ってきますね。
猫を見ると、近づきたくてウズウズしてくる。
顔なんかも触れるくらいまで近づけて、あわよくば頬ずりさせてもらう。
アオイなんかはツンデレだから嫌がりそうに見えるけど、意外と嫌なそぶりも見せず、ゴロゴロ言っている。
隣の芝生
アオイは、パーソナルスペースが狭いのか、くっつくのが大好き。
基本的に私や三太にくっついているが、時々猫仲間にもくっつきたくなるようだ。
ある日の昼食時、ユズは窓辺の猫ベッドでお昼寝中。
アオイはいつものようにテーブルの下のホットカーペットで、ぬくぬくウトウト。
目を覚ますと、ユズが見当たらない。
見回してみると、ユズは窓辺で気持ち良さそうに寝ている。
近づいて行って、品定め。
今日はお日様がいい具合ね。
空いたスペースに足を入れる。
そして、ユズをクッションのように踏んづける。
実際クッションみたいなんだけど。
お日様でベッドもユズもポカポカしてるじゃにゃいの。
いい感じだわ。
無理やり割り込んで、ユズを押しのける。
さすがにユズも起きた。
アオイは寝る態勢。
ユズは尻尾をパタンパタンと打ちつけてる。
イライラしてる証拠だ。
数分もすれば、ユズのイライラも落ち着くかな?と思って見ていたが、パタンパタンは止まらない。
結局ユズが不機嫌な顔で出ていった。
アオイは、動じることなくぐっすり。
やっぱり、隣の芝生は青く見えるんだね。
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