猫とビー玉

猫に振り回される幸せとドタバタ日常。自作のヘタ漫画をまじえて綴っていきます

おむすび編8.宿敵現る

月が終わり7月がやってきました。梅雨はまだ明けないものの、晴れれば暑い一日になります。
おむすびは日陰を選んで寝るようになりました。
 

 日課になった朝ごはん

 

玄関ドアを開けて外に出ると、門柱の上で寝ていたおむすびが振り向いた。たぶん寝ていたんだろう。目が半分しかあいていない。
門柱にはシマトネリコの枝が覆いかぶさっていて(剪定をサボっている証拠)、ちょっとした日陰になっている。登ってしまえば青々とした茂みに隠れて、パっと見は姿も隠せる。おむすびには好都合な寝場所なのかもしれなかった。
 
「おはよう」と声をかけると、眠そうな顔で一声鳴いて門柱から飛び降り、私の足元にやってくる。
「朝のゴハンですねー」というわけだ。先日購入したモンプチを持ってくると、寝ぼけまなこだったおむすびの顔がたちまちキリっする。私と同じ、すぐ顔に出るタイプだ。
 
ゴハンを食べ終わったら、立ち上がってポストから郵便物を取り出す。
その時、うしろから何かがゴン!とぶつかった。びっくりして振り返ると、おむすびが私のお尻に頭突きして、頭やら顔やらをすりつけている。
おお!これがスリスリというやつか。それにしても猫とは変な行動をするものだな、などと思いながら思う存分撫でてやったあと、庭仕事をすることにした。
 

突然、静けさを切り裂く声が


おむすびは食後のひととき、玄関の日陰部分に寝そべり、草むしりしている私をのんびり眺めながら、うつらうつらしていた。
そろそろ腰が痛くなってきたな、と思い始めた頃、おどろおどろしい「ギャーッ」という叫び声が聞こえた。
ギョッとして振り返ると、さっきまで気持ちよさそうにまどろんでいたおむすびが、車の方に向かって懇願するような気弱な声で鳴いている。そしてまた「ギャーッ」というものすごい剣幕のわめき声。
私は腰を上げて声のする方に行ってみた。

そこには一匹の野良猫がいて、体中の毛を逆立てて、おむすびに向かって威嚇しているではないか。
たぶん「わしの縄張りでなにしとんじゃ、このボケー!」とでも言っているんだろう。
おむすびは「ごめんなさいー、ここに居たいだけなんですぅ」と言っているように、哀れっぽく鳴いている。
私はおむすびがかよわく鳴くものの、逃げないことに少し驚きながら歩み寄り、野良猫の前に立ちはだかった。
野良猫は突然現れた人間の姿に一瞬目を見張り、固まった。両者とも動かず、にらみ合う。
 

野良猫と向かいあう女

野良猫の縄張り意識

 
野良猫は、ちぇっ、うるせーな、しょうがねぇ、という顔をして私に背を向け、立ち去った。後ろ姿が、ったく、邪魔しやがってよ、と言っている。
あの野良猫は新顔ではない。私もそれまで、何度か見かけていた。ここがあの野良猫の縄張りなのであれば、ここは危険地帯じゃないのか?野良猫は縄張り争いで傷つけあうこともある、といつか聞いたことがある。
普通の猫ならもっと安全な場所に引っ越しそうなものだが、おむすびはそうしなかった。うちであげるゴハンやささ身が一番おいしかったのか?根性だけはあるのか?(根性はある猫だと後々わかった)
 

おむすびはマイペース


理由はどうであれ、おむすびを不憫に思う気持ちは増すばかりだ。
が、野良猫が立ち去ったあと、おむすびはまた、玄関に寝そべって私の庭仕事を眺めながらうとうとしていた。私はといえば、またあの野良猫が来やしないかと、気が気じゃなかった。
そんな私とは対照的に、あんな怖い目にあった当のおむすびがびくびくすることもなくケロっとしているのが、なんだか可笑しかった。
 
 
おむすび編9に続きます
 

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